どこからがOD?抗不安薬で逃避する毎日
保健室に行って、ベッドを借りて、1回1錠で1日2回のロラゼパム(抗不安薬)を4錠飲んで眠る。枕にハンカチを敷いて、ブレザーを布団の上から掛けて、右半身を下にして毛布に顔を埋めて。いちばん気持ちがいい方法です。
飲み込んだ薬によって、ぐるぐる回っていた気分の悪い妄想が消えていき都合の良いことしか考えられなくなって、夢と現実の境が曖昧になっていきます。眠気が来るまで自傷の痕を撫でたりアットノンを塗りこんだり、食べられればお菓子を食べたり、余裕があれば単語帳を開いたり、仕切りのカーテンを見つめたりして、そのまま2時間くらい眠ります。すると、ふらふらはしますが心地よいぼんやりのまま世界に復帰できるのです。
よく話すセロトニン先生にそう伝えたとき、「パキるって感じ?」と問われましたが、個人的にはリラックスの極みみたいな感覚をおぼえるので、また方向性は違うように思います。
ベッドなんていちばんリラックスできる場所のはずなのに、どうして抗不安薬を飲むの?と疑問が出てくるかもしれません。
カーテンで仕切られた保健室のベッドが、入院中の4人部屋のベッドから見える景色と重なってしまい、酷く抑圧された日々がフラッシュバックして動悸が治まらなくなってしまうためでした。動悸がしたら飲め、と指示されている頓服薬を飲んで、でも落ち着かないからまた飲んで。量は増えていきました。いつからかベッドのトラウマが和らいできてもそれは続き、目的は気分を良くすることにシフトしていきました。
果たしてこれはオーバードーズ判定になるのか。友達にあくまで雑談として「オーバードーズって何だと思う?」と尋ねてみたところ、「処方された量より多く薬を飲むこと」とド正論が返ってきました。その基準でいけば、このままでもう既にオーバードーズ認定です。私がしているのは紛れもなく悪い行為である、と言いきれる。だけれども私としては、効かないんだから増やすのも自然なのでは?と心の中で言い訳しながら、薬のシートを無心で何箇所も押して口に押し込んでいます。小さな白い粒。今はもう、ひと粒などでは何も感じられません。
薬を変えるなり増やすなり道はあるでしょうが、前の記事にも書いた通り、主治医に相談するのは非常に気が進まないのです。↓
定期的な診察では、これ以上配慮のない言葉をぶつけられ傷つくのが怖くて、当たり障りのないことをビクビクしながら答えて終わってしまいます。適当にヘラヘラ笑って、変わりないです、なんてつぶやいて。真っ向から向かっていけない自分が馬鹿みたいに思えます。しかし、苦手なものは苦手です。
加えて最近とてもショックなことがあり、そのせいか自己破壊的な衝動が止まらなくなってしまいました。↓詳細
次の日には学校で8錠、その次の日には11錠飲んでしまったのを覚えています。正確には一気に飲んだのではなく、とにかく不安や衝動を鎮めたくてと飲みましたが効かずに、2錠くらいずつ足していった結果です。記憶が抜け落ちているのもあって最終的な錠数はおおよそしかわかりません。落ち着いた頃には、家に持ち帰ってゴミから察されるのが怖くてシートを捨ててしまっていまっていたので……
この頃の詳細については、書き出したら面白かったので、明日アップロードすることにします。
私に出る作用としては以下のようなものです。
まず異常にフラフラします。真っ直ぐ歩けないくらいフラフラします。すぐに足の力が抜けてすっ転びます。祖父が、酔っ払うと右に歩いてしまうんよ〜なんて笑っていましたが、本当にそんな状態になります。いわば酩酊。壁に肩をぶつけながら歩くことになります。廊下で何度も恥ずかしい思いをしました。大人しくベッドで静かに目を瞑ると、嫌なことを考えなくて済む貴重で心穏やかな時間を過ごすことができます。とろとろとした眠りがやってきて、安らかな気持ちで。
時間感覚も失うので、ベッドで寝ていると今が何時だかさっぱりわからなくなるし、人の出入りが激しいために浅い眠りを繰り返すから現実と夢の境が曖昧になり、目覚めるのが難しくなっていくのがわかります。お手洗いに行こうと上体を起こそうものならぐわんと世界が回り、ベッドから転げ落ちそうになります。薬の効果です。
そして何より驚くのが、記憶が欠落することです。保健室で食べようとポケットに入れてきたはずのクッキーが、起きた時には空になって入っている、なんてことが。もちろん食べた記憶はありません。それに、その後に養護教諭と話していたはずなのですが、内容は全く思い出せません。
薬を飲んだあとのことを思い出そうとしても、そこのフォルダだけ綺麗に抜け落ちたように思い出せなないのです。掃除をしたり、セロトニン先生のところへ顔を出しに行ったりしたはずなのに。恐ろしいことですね。
自分がどれほど危険なことをしているかはわかっています。それなのに、楽に生きるためのひとつの方法になってしまっているこの現状。広義で言えば自傷行為ともいえるでしょう。腕への自傷は大幅に減りました。その欲がこちらにシフトしている気がしなくもありません。まだ続いていきそうで怖くもあります。
ただ、記憶の欠落や酷いふらつきなど身体に明らかな異変が出ていることを危険信号と受け止め、何とか取り返しがつかなくなる前にやめたいです。助けてください。
追記:許容量
ギリギリ許容範囲内?なわけがない。