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大師匠の教え
わたしの師匠の師匠、大師匠に山内先生がいます。既に故人。
生涯で2度しかお目にかかりませんでしたが、その存在感は衝撃的でした。
何しろ声がでかい。
どこにいるかすぐわかる。
「老人はねぇ、脂が大事なんだ。だから、風呂に入っても洗っちゃダメ。
干からびちゃうからね。」とか
「パンツはね、前後裏表4回は、はける。」とか
「医療機器の誤差ね、倍違わなければ、大概大丈夫だ。」とか
ちょっとジョークも交えていたとは思いますが、日本中にその
名を轟かせているドクターの言葉としては衝撃的な言葉の数々でした。
山之内先生と言えば、未熟児医療の草分け、
とりわけ「母乳育児」の分野では日本の最先端かつ最大の推進者でした。
もう何年も前にお亡くなりになりましたが、その思想はいまだにお弟子さんたちに引き継がれています。
初乳では乳は出なくても乳首を吸わせることが大事、
それははじめて母親であることをお母さんが体験する機会、
お母さんは乳首を吸われることで母性愛に目覚めていく
お母さんと子どもは同じベッドに寝かせる
授乳は母子の絆
お母さんの免疫力を引き継ぐ
お母さんが産前の体形に戻るダイエット効果
などなど
母乳育児への情熱は、
お亡くなりになる数か月前に徹子の部屋で母乳で育てることの
意義と効果を熱く語っていた姿が今も目に浮かびます。
当時日本で唯一、
UNICEF認定「Baby Friendly Hospital/赤ちゃんに優しい病院」
の称号を与えられていた国立岡山病院の名誉院長
岡山市内ではいろいろなところで山内先生は
よく声をかけられました。
「先生、その節は本当にお世話になりました。
あの時先生に(未熟児で)取り上げてもらった子も中学生になりました。」
ドクターのおかげで救われた子どもの命
未熟児で育つかどうかわからず不安な日々を過ごしたお母さんたち、
街の中に母子の絆も医療の絆もあふれていた。
特に産科婦人科と小児医療は、街づくりの根幹でもあるように感じます。
生涯に二度お目にかかった大師匠の想い出
わたしも大先生の教えに則り、
風呂に入っても身体を洗うのは控えめにしていますが、
パンツを4日履くのは無理です。WWW
100Love
人間百年ラブラトリホームページ
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