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レクイエムシリーズ 「上を向いて歩こう」
「上を向いて歩こう」という曲は、
みなさん、おそらくご存じだと思いますが、
永六輔 作詞
中村八大 作曲
歌手は、坂本九
日本を代表する名曲、1963年初めてヒットチャートの
全米ナンバー1になった曲で、
アメリカでの曲名は「スキヤキ」でした。
この曲は永六輔の作詞で、
若き永六輔が中村メイコにプロポーズし、
見事に振られた時に出来た詩なのです。
永六輔も中村メイコもTV創成期に活躍した方々で、
永は裏方の放送作家、メイコは表に出る女優のような関係で、
当時は知らない人がいないくらい有名な二人です。
だから、この時の悲しみが、
上を向いて歩こう、涙がこぼれないように、…
大失恋の唄が「上を向いて歩こう」だったです。
夏目漱石も言っていますね。
何かが起こった時、詩が生まれ絵が描かれ歌が生まれると、。
起こったことはその表現者にとって大きければ大きいほど、
苦しみや哀しみ、怒り、喜びや嬉しさがパワーとなって
作品に込められるのです。
この曲を作曲した中村八大は、「上を向いて歩こう」をはじめ
「こんにちは赤ちゃん」
「遠くへ行きたい」
「明日があるさ」
「笑点のテーマ」など、
とんでもないヒットメーカーでした。(1992年6月2日他界)
この曲の歌手、坂本九はアメリカに呼ばれたとき、
レッドカーペットが敷かれていたのを、
誰か大物が来るんだろうなぁと思っていたら、
それは坂本九自身のために敷かれた絨毯だったそうで
その歓迎っぷりに昇天したと語っていました。
坂本九は、兄弟の九番目だったから九と名付けられたとか。
そんな坂本九は1985年8月12日御巣鷹山の日航機事故で
帰らぬ人となってしまいました。
永六輔もTV界の寵児としてTVやラジオや作家活動などで
非常に多くの作品やメッセージを残しました。
「無名人語録」では、有名人ではない人たちの秀逸な言葉
を集めました。
そして、死刑廃止論者でした。
人が人を殺めることの是非というよりも、
死刑囚を死刑にするためのボタンを押す人がいることが
廃止論の根本と語っていました。
2016年7月7日他界
去年の大みそか、2023年12月31日中村メイコさんが
亡くなったと報道されました。
永六輔も中村八大も坂本九も既に故人
中村メイコさんが亡くなったと聞いて、
この曲のことを思い出し、
頭から離れないのでここで追悼させていただきます。
黙
上を向いて歩こう
100Love