愉快痛快69
村上龍という作家をご存じでしょうか?
「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した作家ですが、テレビ東京のガイアの夜明けのMCで毎週拝見することができます。
村上龍の書いた「69」(Sixty Nine)を読んだことがありますでしょうか?
読むとかなり元気の出る小説です。
時代は1969年
・東大安田講堂占拠、
・アポロが月に行き、
・ベトナム反戦運動が高まり、
社会が激しく変動していた頃、
基地の町、佐世保の高校生が明るく楽しく”バリフー”をする物語
大学生がバリケード封鎖をやっているのを真似て、自分らも”バリフー”をやろう!ということで、校長室に立てこもり、何の政治的主張もなく、理由なき反抗よろしく、大人に対抗するのです。
ティーンエイジャーだったら誰もが持っていたであろう、若き日の向けどころのない熱情を彼らが代わりに発散してくれるのです。
もう痛快としか言いようがない。
今読んでも元気が出る話です。
村上龍という作家は、若いころはイケイケで、地方へ行ったときなどは、その町の一番かわいい子に会いに行くと言い放っていました。
そんな村上龍も今や老人、69の後書きがとてもいい。
昔のイケイケ魔人が、過去を振り返り述懐するのはホントに心を打ちます。
祭りは必ず終わります。
終わった後が常のこと。
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