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「夢将軍頼朝」三田誠広著【読了】

鎌倉時代の歴史小説はたくさん読んだけど、考えてみると頼朝が主人公のものは初めてかも!【ネタバレあります】

鬼武者(頼朝)9歳、四の宮(のちの後白河法皇)が通う上西院で母の元で女の子のように育てられているところから始まるストーリーは最後落馬が原因で命を落とすところで終わる。

大江広元や三善康信、西行、文覚との出会いや関係性が丁寧に書かれていて興味深かった。

歴史小説は小説であり、ノンフィクションではない。見えている事実はひとつだけど、真実はその時代を生きた人の数だけある。特にこの時代の公文書など資料が少なく、小説家の解釈の幅が広がっているのも面白い。

本当はどうだったのか…よりも、なるほど、こういうアプローチもあるんだと思いながら読むと楽しいよね。

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