スェーデン式歯磨きとPMTC
私が歯の健康維持のために心がけていることは、スェーデン式歯磨き?とPMTCです。
何年か前、NHKの番組ガッテンで見た内容は今でも記憶しています。スェーデンの人々は虫歯などがとても少ない、歯が健康な人が多いそうで、その秘訣は歯磨きの方法にある、といった内容でした。やり方は簡単で、歯を磨く際、歯ブラシにたっぷりと歯磨き剤をつけて歯を磨きます。磨いた後、水で口を濯がない。それだけです。
歯磨き剤には虫歯などの予防効果のあるフッ素が含まれていますが、歯磨き後、水で濯いでしまうと、せっかくのフッ素剤が歯から流れ出てしまいます。それでは予防効果が大幅減です。スェーデンでは、歯磨き後、口の中の歯磨き剤を吐くだけで、水で何度も口を濯ぐようなことはしないとのこと。
その番組を見てから、私は歯磨き剤で磨いた後、水で口を濯ぐのはやめました。慣れて仕舞えば、別にどうということはありません。むしろ、口の中が爽やかに感じられるほどです。起床時と食後は必ず歯を磨いています。
スェーデン式歯磨きをすることで虫歯の予防は出来るように思いますが、残念ながら、歯周病は防げません。歯周病は治らないし、完治することはないそうです。たとえ毎日丁寧に歯磨きをしたとしても、歯石、プラーク、着色汚れは溜まっていくので、それによって歯周病が進行します。
歯周病の進行を止めるには、PMTCしかないようです。PMTCとは、歯石の除去や歯面清掃のことです。私は数年前から意識するようになりました。少なくとも年1回は歯科医へ行って検診してもらいます。その際、歯石やプラークを除去し、歯面を清掃してもらいます。
それまでは、虫歯で歯が痛くなった時しか歯科医へ行くことはありませんでした。歯が悪化してから行くので、治療に時間がかかるし、あちこち歯を削られたりして、痛い思いをします。歯医者へ行くと痛い思いをする、というネガティブなイメージしかありませんでした。でも、それは病気が進行してから歯科医に行くので、そうなるのです。定期的に検診すれば、悪化する前に治療するので、軽度の治療ですみます。
実はPMTCも少し痛みを感じます。それでも、定期的に見てもらっていれば、虫歯を早期に発見できるし、歯石を除去してもらうと歯がキレイになって気持ちの良いものです。私の前歯はかなり歯周病が進行しており、歯の根元が減ってきて、かなり細くなっています。歯石が溜まるとそのことに気づかないのですが、歯石を除去して鏡を見ると、自分の前歯の根元が細くなっていることに気づき、愕然とします。と同時に、いくら歯磨きをしても歯石が溜まるということがよくわかります。
私がNHKの番組を見て、スェーデン式歯磨きを知った時、すでに私の歯は相当痛んでいました。もっと若い時からやっていれば良かったと後悔します。PMTCに関しても同じです。歯の定期検診を若い時分から始めていれば、歯周病がここまで進行することもなかったでしょう。
多くの人は、歯科医に行くと歯を削られて痛い思いをするから、できるだけ行かないようにしよう。と思っているのではないでしょうか。でも、それは間違いです。定期的に検診していれば、歯が悪化する前に治療することになり、痛さは軽減されます。結局、その方が楽だし、歯の健康も維持できます。スェーデン式歯磨きとPMTCをお勧めします。