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高校中退から早稲田大学進学までを振り返る。


どんな人でも、将来どんな未来があり得るのか、憧れる人や、同じような経験をした人の話を参考にしながら選択肢を見つけ、その選択肢から次の行動を決めるのではないでしょうか。
私が高校を辞めようと思った時(もう13年も経ちます…早すぎる。)、高校を中退してから大学に進学した人の情報は、あまりありませんでした。
私は自分を信じるしかありませんでしたが、親や学校の先生などの周りを納得させるような参考例が少なく、とくに親は心配だったんじゃないかなと思います。
今はYouTubeとかTwitterとかもあって、それなりに情報を集めることが出来ると思いますが、
私の経験も、誰かの役に立ったらいいなと思って、このことを書きたくてnoteを始めました。
今回は、高校中退から大学進学までの道のりを振り返ります。


◆ 高校にだんだん行かなくなる。


もう13年も前のことなので、正直その時の気持ちをあまり覚えていません。
もし今悩んでる人がいるなら、安心してください。時間が忘れさせてくれます。

高校に入学して1学期はまともに通ったものの、2学期から段々といかなくなりました。
理由は、次の3つかなと思います。
①家庭環境
(もう克服したし、誰も傷つけたくないので詳細は書きません。でも私と同じ時に高校に行かなくなった友達(何人かいた)も大抵この理由でした。)
②その時好きだったアーティストが高校に行かずに成功していたから憧れた。
③高校がそんなに楽しくなかった。

いじめとかがあったわけじゃなく、友達もそれなりにはいたので、通っていた高校自体が嫌だったわけじゃありませんでしたが、それでも高校が本当に楽しかったら、行っていたかも。
①の理由で家にいるのも嫌だし、もう何もかもが嫌!という状態でした。
そして、②の理由から、学校なんか行くよりも、もっと私にも出来ることがあるはず。学校なんて行ってたら、勉強もやりたいことも全部中途半端になる。
そんな風に学校に行くことの意味を感じなくなり、サボり続けるにつれて、次第に「学校に行く=辛いこと」になっていきました。



◆ 高2で全く行かなくなる。


高1の時は行ったり、行かなかったりという感じでしたが、補講とかをしてくれて、高校2年に進級させてもらいました(担任の先生のおかげです。本当に感謝しています)。
それでも高2になってから、学校には全く行かなくなりました。
そうすると進級も危うくなるわけで、高2の1学期の終わりには、これからを考えなくてはいけなくなりました。
この時の選択肢としては、3つ。
①留年する
②中退して通信制などの別の高校に入り直す
③中退して高卒認定試験をとって、大学入試のために勉強にする

母親に連れられて、通信制の学校?の先生との面談もしました(本当に優しい人でした。)が、学校が嫌とかじゃないんだよな、という気持ちが変わらなくて、②の選択はしませんでした。
その面談で、高卒認定試験を受けて大学に行った人の話を聞いたんだと思います。
そういう方法もあるのかと、すぐに高卒認定試験について調べ、夏までに高卒認定試験を申し込めば、11月に高卒認試験を受けられるようだったので、とりあえず高卒認定試験を受けることを決めました。(この辺りの記憶は曖昧です)

③の方法で、「大学には行くから大丈夫。」
母親と担任の先生には、そう言いました。
2人はどう思ったんだろう…



◆高卒認定試験合格→高校中退


高卒認定試験については、また別の時にわかりやすくまとめたいと思っていますが、
高校で取得した単位による試験免除が出来るので、高1、2まで進級した人は多くの科目が免除になります。
実際私は2科目だけ受ければ良かったです。
試験の難易度は、正直、偏差値60以上の高校に通っている人にとっては簡単だと思います。

高卒認定試験の合格発表がある12月よりも前から、もう中退する気満々でしたが、とりあえず合格を待ってから、中退しました。
高校に母親と一緒に行って、中退届?みたいな紙を書いたのを覚えています。

自分のこれからの道のりが決まると、不思議なもので自信しかありませんでした。
この時は嫌な気持ちよりも、ワクワクの方が大きかったです。


◆予備校→大学合格


その時兄が浪人していたのですが、兄が通っている予備校にすごい先生がいるから、行きなよと言われました。
そう言われて、兄が通っている予備校に、浪人生のコースに高卒認定合格なら通えるかどうか確認しに行った記憶があります。
大丈夫と聞いて安心して、高3の年の4月までの予備校に入るまでの期間は、兄が使っていたノートを、兄が使っていない隙に書き写したりして、勉強してました。
兄から予備校に入る時にはテストがあって、早慶を目指すコースには、そのテストの成績が良くないと入れないことを聞いていたので、そのための勉強です。

無事に早慶のコースに入ることができ、予備校通いを始めました。
 1つ年上の人たちと勉強するのは不安でしたが、それなりに話せる人もできました。
なによりも兄が言っていた、人生を変えてくれるような、すごい予備校の先生に出会うことができました。

そんなこんなで(勉強については記憶がない)、予備校での勉強は楽しく、無事に早稲田大学に合格することが出来ました。

余談ですが、大学に合格した後に、高校の担任の先生に電話しました。
「受かりました。本当にありがとうございました。」と私が言うと、
先生は「おめでとう。でも私は何もしてないよ。」と言っていたけど、
本当に先生にはお世話になりました。
先生は学校に行かない時に、よく家に電話してくれました。
あの時はうざいと思っていたけれど、今になってみるとすごいことだって思います。
進級できるように周りの先生を説得してくれたり、高校を辞めてからも、たまに電話してくれました。
本当にありがとうございました。


◆ 参考にしてほしいこと


私が参考にしてほしいことは、次の3つです。
① 高卒認定試験は、単位免除が出来れば、かなり楽であること
→ 高校は2年に進級してから辞めましょう。

② 高卒認定試験に合格していれば、予備校の浪人生のコースに通えるということ
→通いたい予備校に問い合わせてみてください。

③ 私立大学であれば、科目が少ないので、高校の勉強をまともにしていない高校中退者でも、国立よりかは狙いやすいということ
→ 私立をおすすめしますが、行きたい大学が一番です!


◆最後に


私はかなり恵まれていたと思います。
予備校のお金も、私立の大学の授業料も、親が出してくれる環境でしたから。
それに、なにより出会う人に恵まれてた。
だから高校を辞めた全ての人の役には立たないと思うけれど、それでも、私と同じような誰かにとって、ほんの少しでも、この経験が役に立ったら嬉しいです。

そして、母親に。
私の可能性を信じてくれたこと。本当に感謝しています。


最後にこの言葉を、贈ります。
高校の担任の先生のこの言葉を私は今でも覚えています。。。

「let it be だよ。」



最後までご覧いただき、ありがとうございます♪





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