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自虐を言ってる時が一番おちつく。

 アパレルでバイトしていて、一番困るのがお客さん(ほとんどおばさま)の自虐トークに反応しなければならないときだ。

 試着室から出てきたお客さんが
「ちょっと腕太いからこの服は落ち着かないわー」
「意外とこの服ふわっとしてるのねー、もとからお腹出てるのに目立っちゃうわ」とおっしゃったとき、
このくらいだったら例えば
「そうなんですね。それでしたらこちらの服でしたら、」
「ちょっと生地が特殊ですよねー、他にも気になるお客様いらっしゃいましたー」などなど
その自虐ポイントには触れず、あくまで商品が悪いという体で話を進めればいい。

 僕アルバイト、なんで商品価値とかブランドのこととか頭にない。だからできるだけトラブルを起こさないように毎日務めている。
 でも、その「商品がわるい」という結論で話を終わらせてくれず、自虐に基づく経験談なのか持論なのか、一方的に話を広げ続け、しまいに「そう思わない?」「どう?太って見えるでしょ?」とボールをほおりなげてくるお客さんに限って「そうですねー」なんて言ってしまったら、、、 
 なんともいえない怖い目でにらみつけられ、その目線が私の胸元にある名札にいき、もう一度顔に戻ってくるという恐怖の5秒間を過ごすことになる。 

なんなんだこのおばはんたちは。何て言ったら満足するんだ。
自虐を認められたくないなら、もとからそんな話してこなければいいのに。もちろん服を選びに来てるわけで、自身の体のコンプレックスを服を選ぶ基準にしている人が、意見を求めるのはわかる。だけど、不自然なくらいにエンドレス自虐を続けてこっちが爆弾を踏むまで追い詰めてくる人がいるのだ。 

やっぱり、「そんなことないですよー」って言ってほしいのかな?
でも中には「そんなことない」とは言い切れないお客さんもいて、そっちの方がわざとらしくない?と思う。

自分だったらどうだろう。
自虐をしたとき、どんな風に反応してもらったら一番いいかな?
「そんなことないですよー」とは言われたくないな。特に私がコンプレックスに思ってることを気にしていないような人にそういわれたら一番いや。

やっぱり笑ってほしいかな?全然その自虐を肯定されてもいいかも。
だって本当に気にしてること、人に言わないもん。
自分の本当の弱点なんか、さらすわけないじゃん。
自虐にするのはそれを馬鹿にされていいとき、
または話す相手もバカになんかできない状況であることを知っているとき?
一緒に笑い合って「傷をなめ合える」関係であるときだ!

そう。私もね。実は自虐だいすき。
なんかほっとするんだよねー。この私のnoteもほぼ自虐なんだけど。
一人でもんもんと悩んでるときってしんどいんだよ。打ち明けて誰かに伝えたい。一人にしないでほしい。そんな私でもどうにかなるって証明してほしい。きいてくれてるだけでいいんだよね。どれでもし共感してくれたら、それでもいいよねってお互いを認め合いたい。

あれ?打ち明ける?認め合う?
これって自虐なのかな?
自虐、じぎゃく、じ、ぎゃ、く、、、
何をもって自虐なんだろうか。
自虐と悩みを打ち明けるの違いってなんだろう?

好評であれば(気が向いたら)次回へつづく。

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