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物語のような人生を過ごすには?え?もう貴方は主人公よ?(大三夏休みを終えて)

大学三年の夏休み終わっちゃった。
中学生の時読んでいた小説は大学三年生が主人公の物語が多かった気がする。暇な夏休みに突然大きなハプニングに見舞われて、壮大な冒険が始まる。主人公は大学三年生にもなってやりたいことがなかったけど、その夏の冒険がきっかけで何かになろうと決意する。
なんの小説だったっけ~?私の代わりに思い出してくれた人がいたらコメントにお願いします。

そんな小説の様なことがおこらないかなぁと思いながら日々だらだら暮らしていたらもう学校が始まってしまった。

終わってから気づく。私の人生はだいたいそう。
大切な出会いも時間も価値も通り過ぎ去ってからきづく。
後悔しっぱなし。でも気づかないよりいいかなって思ってる。

でもやっぱり「大学三年生の夏休み」というワードが私の中でひっかかる。
後の人生、この時期を思い出したい日がくるのではないか。
気づいてないだけで将来につながる何かに出会ってるかもしれないし。

だから夏休み最後に(もう終わってるけど)私はどんな時間を過ごしたのか記録しておこう。

後輩たちよ。参考にはならないぞ。

八月の間はひたすら就活のことを考えてた。
梅田にもインターンしに行ったんだよ。すっとあそこで働きたいって思ってたけど、いざ想像してみると違ったんだっけ。
結局迷走して病んでた。けど久しぶりに実家に帰ってたから自分が病んでるってきづかなかった。家に戻ってきてこれまで感じたことがないくらいの焦りと孤独と寂しさと不安に襲われた。一人暮らし初めて嫌だって思った。
私家族意外と大好きだったんだな。

どんな仕事をしたいかは全く決まらなかったけど、自分の家族をもちたいって強く思った。そしてもっと今私の周りにいる人たちを大切にしたいって思えた気がする。

1人が耐えられなかった私はnoteでひたすら自分と対話することにした。
言葉にするって精神が落ち着く。安定剤のようなもの。
自分がこんなに文章をかくことがすきだ
って気づかなかった。

ちゃんと大学生らしく旅行とカラオケに入った。
ディズニーに久しぶりにいってアトラクションで感動しすぎて泣いた。
カラオケでオールして地元の子とたくさん話した。
みんな目標に向かって頑張ってて、羨ましいと思った。

こう見るといい夏休みなんじゃないのと思うけど、留学に行ってる友達を見ると私はこの夏休み何を達成したんだろうと不安になる。
「留学」という言葉がネックだった。夏休み何したのと聞かれて私は一言で表すことができないけど、「留学」に行ったと聞いただけで成長も経験も充実もしているように感じるから。
それに私も海外に行きたいからだと思う。だけど「経験がつみたいから」という曖昧な理由でいざ出発する、お金も勇気もないのだ。
「人と比べていいことはない」

就活は病んでから放り投げていた。
特に進展はなし。
最後の一週間はバイトとゲームとYouTubeを見ることに費やした。

だけどやっぱり最後にどこか行こうと思い立ち、4:30に起きて電車とバスを乗り継いで有名な神社に行った。
直近だからかもしれないけど、私の夏の一番の思い出になった。

田舎っていいね、バスで一緒になったおばあちゃんはチョコレートとチーズをくれた。バスの運転手さんも「観光かい?きをつけてね。」と声をかけてくれた。些細なことだけどなんか嬉しかった。
有名な神社といっても田舎なことに変わりないので、朝はほとんど人がいなかった。

幸せ。木の匂いと水の流れる音に囲まれて。
もう誰も人が入らなくなった温泉やペンションがいい味を出していた。

幸せってこういう事じゃないの?
毎日焦って、不安で、そわそわしてるけど、私にとっての幸せってこれなんじゃないの?

物語のような人生を過ごしたいと思っていた
お堂まで続く長い小道を歩いているとき、通り過ぎた木から一斉に色鮮やかな鳥が飛びだした。羽ばたく音に驚いて振り返った時、なんか物語みたいだなと思った。今の自分を俯瞰的にみて、なんかお話にできそうだなって。

たいてい張本人はきづかないのだ。どんなにロマンティックで幸せで美しい時間も、物語のように調和がとれていていても自分が物語の登場人物だとは思わない。
だけどあの時思うことができた。今考えればチョコレートをくれたおばあちゃんもバスの運転手さんもきっと。

これから苦しいこともあるだろうけどその時はまたあの神社に行こう。
いい夏だったじゃん。



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