コンテンツ大消費時代の中過去作品を見る意味とは
はじめに
現在では、毎シーズン新しいアニメやドラマが始まり、さらにはアマプラやネトフリなどで海外の作品まで見られるようになった。世はまさにコンテンツ大消費時代である。私たちの周りに、新しいコンテンツが溢れていく中、もはや昔のコンテンツなど見てる暇などないかもしれない。しかし、あえて今回は過去作品を見る意味について語っていこうと思う。
過去作品を見るメリット
歴史が分かる。
その時代の価値観がわかる。
今の作品に繋がる。
という3点について語る。
歴史が分かる
過去作品を見るとその分野や表現技術などの歴史が分かる。例えば、超能力の表現についての歴史がある(これは既に体系化されているため、過去作を見なくとも調べれば分かるのだが)。始まりはAKIRAの目には見えないが外部に衝撃を与える力。そこから、ドラゴンボールやジョジョなどの作品によって、球体上の物質を放つものや人型の化身を操るものなどに派生していく。最終的にはHUNTER×HUNTERによって超能力が簡単な図式で説明されるようになる。このような歴史を体感できるのも過去作を見る良さである。
その時代の価値観がわかる
過去作を見ると、何が面白いのか全く分からないということがよくある。なぜなら、コンテンツというのは時代の価値観に合わせて移ろうものだからである。その時代の価値観では、面白かっただけで現在見ても面白いとはいえないのだ。しかし、戦争がテーマの作品やノンフィクションの作品は、内容が面白くなくとも、その価値観を知れることが面白いということにもなる。
今の作品に繋がる
最後に、過去作を見るメリットは今の作品に繋がるということである。クリエイティブとは、自分のオリジナルをゼロから作り上げるということではない。過去作をパクり、オマージュし、自分の色に変えていくことである。なので、今の作品は過去作の影響を強く受けている。例えがアニメばかりで恐縮なのだが、例えば、エヴァンゲリオンは後の作品に強く影響を与えている。碇シンジの不安定な精神性やエヴの設定やセリフなどは、エヴァを知っていると多くの作品でオマージュされていることがよくわかる。その知識から、作品の理解度の幅が広がり、より今の作品を楽しむことができる。
最後に
ここまでメリットばかりを紹介したので最後は、デメリットを挙げておこう。デメリットは面白くない、映像が汚い、時間がかかるといったところだろう。
これは独り言であるが、過去作を面白く説明するというコンテンツがあれば、デメリットを減らしつつ、メリットを享受できるので、流行りそうだなと思った。