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アンガールズ田中のお母さん。

こんにちは。徒歩です。皆様お元気でしょうか?
前回の記事でも書きましたが、今月に僕は40歳になりました。(どうでもいいですが)

もう9月の中旬、今年も残すところ後3ヶ月になりました。時が過ぎるのは早いものです。後3ヶ月、悔いの無いよう、毎日を重ねていきたいと思います。

先日、帰宅して、テレビを見ていた所、アンガールズの田中(相方の山根もいた。)が出演しており、その番組の中で田中のお母さんが、1年ほど前に闘病の末、亡くなっていた(神経内分泌がん、享年69歳)という事で、特集が組まれておりました。

田中のお母さんは、バラエティのテレビ番組にも、よく登場し、お話が上手く、田中との掛け合いも面白く(息子の溺愛ぶり等)、場を和ますのが、とても上手な人だった印象があります。

※番組内で、この親子共演について、アンガールズの人気に陰りが見え始めた頃、仕事のオファーの条件として、親子共演をokにする事で、貰える仕事があった。田中は、お母さんに、連絡すると、(私が出る事で)バカ息子と、山根君の為になるんだったら…。と出演を快諾。そして、お母さんも上記の様にトークも上手だったため、お母さん経由での仕事は増加。その後の不遇期を切り抜けられたと語っておりました。

そんな親子共演の番組で、僕が印象に残っている番組があります。今から15〜20年前位だろうか。

バラエティ番組だったと思いますが、5人位、芸人とそのお母さんが、出演していて、学生時代に母親が作っていたお弁当を、芸能人(確かその頃に人気だった若い読者モデル的な女性タレント)が食べて、感想を言いながら、ランキングにしていくみたいな内容だったと思います。

最初は、順位を公開しながら、その理由を、“なんか見た目が地味。昭和って感じ。茶色一色。素直に美味しいとは思えない。”等のタレントのコメントで、場が盛り上がっていたのですが、

その中で、田中のお母さんのお弁当は最下位になってしまいました。

そのタレントのコメントも、“色がよくないし、冷凍食品も入ってる。見た目もあんまり綺麗じゃない。”等の内容が言われていた様な気がします。

このコメントに、田中が素直にキレてしまったのか、

“おい!人気の読モだか、何だか知らねぇーけど、勝手な事言ってんじゃねーよ!”

“俺のお袋はなぁ、親父が亡くなって、仕事(看護師)をしながら、女手一つで、俺を育ててくれたんだよ!”

“看護師はなぁ、時間も不規則で、夜勤とかもあって大変なんだよ!そんな中でも毎日、弁当を作ってくれたんだよ!”

“そりゃ、冷凍食品位入ってくるよ!大変なんだから!”

“でも実際、俺はこの弁当で育ったし、結果、こんなにデカくなったんだよ!見てみろ、この中で一番俺が、でかいじゃねぇーか!”

と怒鳴って、

タレントの前に置いてあった、母親の弁当をバクバク食い始めたのである。そして、お母さんに向かって、

”気にする事ねーよ!母さん!こっちを見て!“

”こっちを見て!美味しい、美味しいよ!昔と何にも変わってないよ!俺はこれが好きなんだよ!“

と言って、お母さんを庇っていました。

そして、その姿をみた、田中のお母さん、他の芸人のお母さん達は、全員、泣いてしまっていました。

テレビの向こうの僕も、泣いてしまっていました。

バラエティ的には、失敗だったのかも知れません。

しかし、ここに、芸人田中の人間性のかけらが見えた様な気がして、ほっこりしながらも、当時の、僕の心に刺さりました。

今であったら、マザコン云々とか批判があるかもしれません。

僕も、この時の田中の様に、自分の大切な誰かが意図せず、傷つけられた時、他の人の目も顧みず、身を挺して守ってあげられるだろうか。

少なくとも、そうありたいと、思っているのである。

※ちなみに、訃報の発表まで、1年間かかってしまった事は、(お母さん自体はテレビで露出はしているものの、民間人であった為、公表するかどうか迷っていた事に加え)心の整理にそれ位の時間が必要だったと語っていた。

お母さんのご冥福をお祈りすると共に、アンガールズが今後の活躍できるよう、陰ながら応援しております。

※本日は、これから。一日頑張りましょう。
社会の片隅から。徒歩より。

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