徒歩

1982年生まれ、地方出身の会社員。情けない、しょうもない毎日を通して、言葉にならない、捨てきれない気持ちを小説、記事等を通して創作。社会の片隅で生きる、情けない小市民の記録。

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1982年生まれ、地方出身の会社員。情けない、しょうもない毎日を通して、言葉にならない、捨てきれない気持ちを小説、記事等を通して創作。社会の片隅で生きる、情けない小市民の記録。

マガジン

  • (連載小説) 小さな世界の片隅で。

    創作中の連載小説(2022/10/9より連載開始):”小さな世界の片隅で。”の全号が入っています。地方の川辺(土手沿いの道)を行き交う人を中心に、社会の主人公となりえない、名もなき者達が紡ぎ出す小さな物語です。(になる予定です。) ※お暇な方はどうぞ。

  • 僕の好きなもの

    僕が、世知辛い世の中を生きていく上で、大切にしている言葉や考え方の一部が入っています。 ※お疲れになっている方。お暇な方はどうぞ。

最近の記事

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名も無きサラリーマンの詩(歌)

こんばんわ。徒歩です。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。昨日から、蝉の声がちらほら聞こえ始めました。夏になりましたね。 ちょっと、詩(歌)的なものを作ってみました。 お暇な方はどうぞ。 〜名も無きサラリーマンの詩(歌)〜 僕は歩く、この道を。 何もない、だだっ広いこの荒野を。 どこを歩いたっていい。 どこに向かったっていいんだ。 どっちが右でどっちが左か、 なにが良くて、なにが悪いのか、 それすら、分からない。 正解なんて、どこにもない。 周りに、他の人も歩いてる。

    • 映画 ”スラムドッグ$ミリオネア”を観て。

      今回も、私が過去に観て良かったと思い、何回か見返していた映画の紹介をさせて頂こうと思います。 イギリス制作のインド映画、”スラムドッグ$ミリオネア”です。 先日、これをAmazonプライムでもう一度視聴しようとした所、現在は、視聴できませんと。Netflixでも探してみましたが、同様に視聴出来なくなっていました…。 何かあったんですかね。 いい映画なんですけどね。 なので、今回は、私の記憶と、他の方の記事を読ませて頂きながら、覚えている範囲で、感想を書いていこうと思い

      • 映画“トゥルーマン・ショー”を観て。

        先日、Amazonプライムでジムキャリー主演のトゥルーマン・ショーを見ました。当時も見た事あって、すごくいい映画だなと思い、感動したのですが、今回改めて見てみて、また新たに感じた事等あったので書いていきたいと思います。 ※映画好きで観てますが、語れるほど詳しくありません。本当にただの一般人の感想です。 あらすじは以下になります。 誰しもが、一度は疑問に思った事があるのではないでしょうか? 自分は自分の人生を、ちゃんと自分で選んで生きたのだろう(生きているのだろう)か?

        • 山形蔵王 樹氷を見に(後編)

          2日目の朝。 頑張って早めに起きた、しょぼくれた中年は、無料の朝食を食べ、スーパーホテルを後にし、山形駅北口へ向かう。 北口のコインロッカーに荷物を預け、北口バスターミナルへ。 バスターミナルから山交バスにのり蔵王温泉を目指します。 ターミナルでバスのチケットを買う時、前に居た中国人観光客の方が、受付の人に、スマホの翻訳アプリを使って、 ”樹氷へ向かうバスはこれで良いのか?”的な事を聞いていました。 受付の方は、このバスで問題ない事を伝えた上で、さらにこう続けました

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        名も無きサラリーマンの詩(歌)

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        • (連載小説) 小さな世界の片隅で。
          21本
        • 僕の好きなもの
          3本

        記事

          山形蔵王 樹氷を見に(前偏)

          こんにちは、徒歩です。久しぶりに記事を書いてみたいと思います。 ※小説みたいなものも書いているので、お暇な方は読んで頂けたらありがたいです。 少し遅い話になりますが、今年(2024年)の3月の頭に、樹氷を見に、山形県に行って来ました。 樹氷ってわかります? ネットで調べた所、以下のようです。 覚えている範囲で、感想等書いていきたいと思いますので、読んで頂けたら幸いです。 私が、樹氷を見に行きたいと思った経緯ですが、私の職場で、部署は違いますが、(隠れて少し尊敬してい

          山形蔵王 樹氷を見に(前偏)

          今まで記事や小説の一人称を“僕”で統一してたのですが、年齢的なものか、自分の感覚に合わなくなってきている気がします。 次回の記事から、“僕”→“私”に変えてみます。しっくりくるかなぁ。そんな歳になったんだなぁ。小説の方は、そのまま“僕”で統一します。何年書いてんだよって話ですが

          今まで記事や小説の一人称を“僕”で統一してたのですが、年齢的なものか、自分の感覚に合わなくなってきている気がします。 次回の記事から、“僕”→“私”に変えてみます。しっくりくるかなぁ。そんな歳になったんだなぁ。小説の方は、そのまま“僕”で統一します。何年書いてんだよって話ですが

          日本の車窓から

          ※終わりまで止めずに下へスクロールし続けて下さい。 ※途中で止めないで。           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓           ↓

          日本の車窓から

          (連載小説:第21話)小さな世界の片隅で。

          歩は、手洗い〜手指消毒を済ますと、急いで奥へ向かった。 杉山さんが意識したかどうかは分からないが、 その聴きなじみのあるやりとりは、歩が入職した時と同じ声掛けだった。 遠くから海野さんの視線を感じた。 振り返ると、お茶の配膳をしていた海野さんが、こっちを見て軽く微笑んでいた。歩と目があうと、そのまま小さく頷いた。 歩も小さく頷き、そのままリハビリへ入った。 起きた出来事を消化する時間もなく、慌ただしく、午前が終わっていった。 (X-3日) 慌ただしく昼食を済ませて、

          (連載小説:第21話)小さな世界の片隅で。

          (連載小説:第20話)小さな世界の片隅で。

          <本日、ある宗教団体の施設に警察の家宅捜索が入りました。そして、その信者の一部が、混乱に乗じて、脱会を求め脱走している模様…、云々…。> アナウンサーが淡々と伝えている。 不意に意識がテレビの方に向いた。 ”ここらにも、そんな施設あったんだ…。” ふと思った。 ”っていうか、一週間前にも、こんなニュースあったっけ…?” 歩は、ゆっくりテレビの方に身体を向けた。 ”なんだか、物騒だねぇ…。” 奥にいた母親が、なんとなく呟いた。 ”…。” ”まぁ、いいや…。”

          (連載小説:第20話)小さな世界の片隅で。

          (連絡小説:第19話)小さな世界の片隅で。

          歩は、歩きながら思う。 ふと、青年が歩に向き直った時の、涙を堪えた笑顔が浮かんだ。 いや、あの青年なら、きっと会えるさ。 心の中で、一人呟く。 土手へ上がる階段を上り、再び、散歩道へ戻った。 歩が行く先に、土手の木々が見えた。 土手の木は青空に向かって大きく枝葉を広げ、西側から吹く風を全面に受け、枝葉や幹を軽く揺らしていたが、力強くそこに落ち着いていた。その力強さを感じさせたのは、地上の枝葉以上に、深く、大きく地中に広がり、幹を支えている、見えない根の大きさを、地上

          (連絡小説:第19話)小さな世界の片隅で。

          最近、職場にいても家に帰っても、なんか気分がソワソワして落ち着きません。以前は、気分転換(出かけたり、体を動かしたり)して気が晴れる事はあったんですが、スッキリしません。 お年のせいかしら… 忙しさや体調の変化もあるかもですが、習慣自体が合わなくてなって来ているのかもしれません。

          最近、職場にいても家に帰っても、なんか気分がソワソワして落ち着きません。以前は、気分転換(出かけたり、体を動かしたり)して気が晴れる事はあったんですが、スッキリしません。 お年のせいかしら… 忙しさや体調の変化もあるかもですが、習慣自体が合わなくてなって来ているのかもしれません。

          (連載小説:第18話)小さな世界の片隅で。

          ”はい…。お願いできますか…?” ”分かりました…。” 歩は、主婦の方を見て、言った。 ”「大丈夫」。きっと…、大丈夫ですよ。” 主婦は、少し間をおいてから、 ”ありがとうございます…。本当にありがとう…。” 少し擦れた声で言い、軽く頭を下げて、歩と反対方向へ歩いて行った。 主婦が頭を上げた時、顔に手をやり、直ぐに振り返って行ってしまったので、表情を伺う事は出来なかったが、歩には、なんとなく分かったのだった。 ”何か役に立てたのかな…。” 主婦が去った、風が吹

          (連載小説:第18話)小さな世界の片隅で。

          (連載小説:第17話)小さな世界の片隅で。

          歩は、泣きながら食べている、ハンバーガーをみて思った。 やっぱり今日は、車じゃなくて、歩いてくるべきだったと。 食べ物も、ハンバーガーじゃなくて、おにぎりとお茶じゃなきゃなと、歩はそう思うのだった。 少し落ち着いたあと、歩は、そのベンチから静かに歩み去っていった。 青空に向かって、”大丈夫だよ。”とつぶやいた。 (X-4日) 歩は、顔を隠す様に頬を伝う涙を袖で拭いて、ベンチを後にした。公園から出る時に、もう一度振り返って、ベンチに目をやった。誰もいないベンチは穏やかな日

          (連載小説:第17話)小さな世界の片隅で。

          最近、忙しくて、ほとんど記事を読むことも、書くこと事も出来ない状態が続いておりましたが、少し落ち着きました。 また、無理のないペースで投稿していこうと思います。 皆様、どうぞよろしくお願い致します🙇

          最近、忙しくて、ほとんど記事を読むことも、書くこと事も出来ない状態が続いておりましたが、少し落ち着きました。 また、無理のないペースで投稿していこうと思います。 皆様、どうぞよろしくお願い致します🙇

          京都 いもぼう平野屋(年齢で変わる美味しさとは…。)

          皆さんは、京都の名物の一つ、いもぼうという料理ご存知でしょうか? 先日、少し用があって京都に行ってきました。その時、お昼に、いもぼう平野屋というお店に入って、“いもぼう”というものを食べてきました。 その時の感想等を書いていきたいと思います。 お店は、東区の八坂神社を抜けた、円山公園の一角にひっそりとあります。 いもぼう平野屋は、老舗で赴きのある感じです。敷居が高そうな感じがして入りづらかったのですが、勇気を出して入ってみました。 ※奥の方に本店があるのですが、そち

          京都 いもぼう平野屋(年齢で変わる美味しさとは…。)

          (連載小説:第16話)小さな世界の片隅で。

          小玉さんがまた付け加え、放送は再びCMに入った。 歩は、車の中で、聞くことの無かった放送をしんみりと聞いていた。 歩の運転する車は、目的地に向け、幹線道路をまっすぐ走っていく。 (X-4日) 車を走らせ続け、時刻は、9時を回ろうとしていた。 朝の幹線道路は、通勤の車、社用車、デイサービスの送迎の車、運送のトラック等の車両が多い。 混み合ってはいるが、渋滞する事はなく、車はスムーズに流れている。 幹線道路先の左手にマクドナルドが見えた。 ”なんか、お昼ご飯っていう時

          (連載小説:第16話)小さな世界の片隅で。