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映画 ”スラムドッグ$ミリオネア”を観て。

今回も、私が過去に観て良かったと思い、何回か見返していた映画の紹介をさせて頂こうと思います。

イギリス制作のインド映画、”スラムドッグ$ミリオネア”です。

先日、これをAmazonプライムでもう一度視聴しようとした所、現在は、視聴できませんと。Netflixでも探してみましたが、同様に視聴出来なくなっていました…。

何かあったんですかね。
いい映画なんですけどね。

なので、今回は、私の記憶と、他の方の記事を読ませて頂きながら、覚えている範囲で、感想を書いていこうと思います。

※映画好きで観てますが、語れるほどの知識はありません。あくまで素人の個人的な感想です。

2009年 イギリス
“スラムドッグミリオネア”
2時間

あらすじは、以下になります。

(あらすじ)
インドの人気番組「クイズ$ミリオネア」で、スラム街出身の18歳の孤児ジャマールが難問を次々と解答し、番組史上最高額の賞金2000万ルピーまであと1問に迫る。ところが不正を疑われた彼は警察に逮捕され、激しい拷問を受ける。「偶然答えを知っている問題が出た」と主張するジャマールは、クイズの答えを知ることになった自らの過去を話していく。その内容は、幼くして母を亡くし兄と2人で生き抜いた、過酷なものだった。

洋画専門チャンネル:ザ・シネマより

人間生きてると、昔を振り返りたくなるものじゃないですか?そして、時々、頼りたくなる時もあるじゃないですか。昔の自分を。

この映画は、スラム街出身の主人公、ジャマールとその兄、サリーム、幼馴染のラティカを中心に展開される物語です。

彼らが暮らすのは、インド・ムンバイ最下層スラム街です。そこには、生きていく上で(子供時代特有の)楽しさと同時に、逃れられない大きな現実の壁もありました。

主人公の母親は、彼が幼い頃に、宗教間の対立のいざこざに巻き込まれ、謂れのない暴力によって亡くなってしまいます。

幼くして親を無くしてしまった主人公と兄。

そこへ、インドの裏社会の暗部(貧困、人身売買、マフィア等)が善良な顔をして近づいて来ます。

何度も追い詰められる兄弟。しかし、直感と機転で、切り抜けていきます。彼らの横で、切り抜けられなかった犠牲者達を目にしながら。

その後、色々あり、兄のサリームは、マフィアの一員に。ラティカもそのマフィアのお抱えになってしまいます。ジャマールは、コールセンターの仕事につきます。そして、ふとしたきっかけから、このクイズ番組(ミリオネア)に出場することになります。

今まで生きてきた人生の経験・記憶が、この場(ミリオネア)の一問一問に完全にリンクし、医者や学者という高学歴者も、たどり着くことが出来なかった難問を次々に突破していく主人公ジャマールの姿に、心を動かされます。

※ミリオネアの司会者役の方は、当時日本版の司会者だった、(“みのさん”=”みのもんた”)さんと似た雰囲気があります。なんか、テンプレートみたいのがあるんでしょうかね?特に、”ファイナルアンサー?”の時の溜めとか、溜めてる間の表情とか。すごく似ています。

個人的に好きな所は、その司会者とのやりとりのシーンと、最後のダンスのシーンです。

※やりとりのシーン、覚えている範囲で書きます。
(記憶で書いてるので間違ってるかもしれません)

1000ルピーの問題にたどり着いたジャマール。

”ちなみに、君の職業は?”と聞く司会者。

“コールセンターのお茶汲み係です。”と答え、会場の笑いを誘うジャマール。

“ジャマール。君は、今まで1000ルピーを手にした事はあるか?”と聞く司会者。

”さぁ、見たことも…(ない)。”と答えるジャマール。

”1000ルピーの紙幣の人物も知らない君が、どうして(外国の)100ドル札の人物が分かるんだ?”と問い詰める司会者。

”僕がみたのは、100ドル札だけだ。問題が1000ルピーだったら、答えられなかった。それ以上は知らない。ただ、それだけだ。”と答えるジャマール。

”スラム出身の君が、どこでそんな事を学んだんだ?”と聞く司会者。

”生きながら学んだんだ。”と答えるジャマール。

ジャマールが生きぬいてきた壮絶な過去が背景にあり、言葉にできませんが、ジーンと来てしまいます。

その後も、司会者との攻防が何度かあり、それもまた、見ごたえがあります。

程度の差はありますが、現実でもこんな事あるよなぁと、共感される方もあるのではないでしょうか。

そして、最後。ストーリーが終わった後に、インド映画ならではの、キャストの全員が登場し踊る(ダンス)シーンがあります。

ストーリーと全然関係ないですが、ここ、すごく楽しいし、盛り上がります。

この映画、地上波でも何回か放送されましたが、ここ毎回カットされてしまうんですよね。

多分…。時間食うし、無駄だからです。

たしかに、あっても無くてもいい部分だけど、私はあった方がいいなぁ。

やっぱ、無駄は必要だと思うんですよ。
必要の無いものが、必要だと思うんですよ。
個人的に。

実際、なんか、“ええじゃないか。”的な雰囲気で全体をまとめている様な気もしますし。

過去、歩んできた人生の布石が、現在の世界で生きてくる時の妙(誰でも一度は似た経験があると思います。)を、力強く描いてくれている作品です。

若干都合良すぎない?と思うところも無きにしもあらずですが、

逆境に立ち向かう時、生きる勇気をもらえる一本です。

現在、逆境にある方、過去を振り返りたい時期にある方は、観て頂くと、少し共感する部分があるかもしれません。

見る方法がないから、DVDでも買おうかな…。

※本日もお疲れ様でした。
社会の片隅から。徒歩より。

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