とあるFラン大優等生の頭のなか
「鶏口牛後」
けいこうぎゅうご。
私がこの世で1番好きな四字熟語だ。
「牛みたいに大きな組織の後ろについて行くよりも、鳥みたいに小さなグループの先頭でいた方がいい」。
なんだか励まされる。
あまり上手く泳げなかった結果、井の中の蛙をやっている身としては、「一期一会」や「温故知新」よりも、こういう四字熟語がもっと有名になればいいのにと思う。
でも実際、自己紹介の場で好きな四字熟語を聞かれたら、ニッコニコの笑顔をして、
「一所懸命」
って言っちゃう気がする。
長いこと、家にいた。
実家の築50年近い公営住宅で、ほとんどの子どもが学校へ行っている時間、布団の上で絵を描いていた。
どうして不登校だったのか、聞かれても上手く答えられない。
義務教育はほとんど受けなかった。
とにかく、私はシャーペンで絵を描きながら、小学校時代と中学校時代をやり過ごした。
高校は、面接試験だけで入れる通信制へと進んだ。
時間が腐るほどあって、人と関わらなくていいから、気ままに過ごすことができた。
その分、3年間はあっという間だった。
「将来は何になりたい?」と大人に聞かれて、はぐらかしているうちに、「お姉さん」と呼びかけられる年齢になっていた。
実家から通える範囲にある、私立大学へ進学した。
指定校推薦で、今度も面接だけだった。
毎日の通学は、とてもつらかった。
最後にそんなことをしたのは、10年も前だったから。
1年間勉強して、クラスでトップの成績を取った。
みんなの前で、小さめの表彰状をもらった。
その紙切れよりも、副賞のクオカードの方がずいぶん嬉しかったけど。
かくして私は、Fラン大学の優等生になった。
これから、ここで、雑記を書く。
チラシの裏でもいいけど、こっちの方が、人に見せる前提で文章を書く練習になるだろうから。
noteの登録を済ませたはいいものの、他の方の投稿を読んで、ひよってしまった。
ちゃんとしたものを書かなきゃと思ってしまった。多分、誰も読まないのに。
Fラン大学に所属している優等生を、一括りにするようなタイトルを付けてしまったけど、実のところ、私は「Fラン大学」が具体的に何を指すのかよく知らない。
「優等生」は、どこから「優等生」なのかも。
ただ色々なコンプレックスや、自負心や、言葉で自分自身を傷つけたい欲なんかがぴったりくる言葉を探していたら、こうなった。
誰か他の人を傷つけていたらごめんなさい。
言葉を選ぶというのは難しい。
なんか暗い人だな〜という印象、持たれてるだろうな。
でも、半分は事実だからしょうがない。
どうせなら開き直っていよう。
こんなふうに、今日も私は、
どうにかこうにか切り抜けている。