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発達障がい|パニック記録と新しい対処法

今回のパニックの原因


 まず、常にギリギリの戦いを強いられていたことがあげられる。具体的に言うと、課題の数が多く、またそれぞれの課題が重いので、心の中で常にタスクがあり、気を抜ける瞬間がなかった。これは、もともと気を抜くのが苦手な性質も相まって、不眠につながったと思われる。
 二つ目は不眠である。前述したとおり、「明日はこれしなきゃ、だから八時には起きてあれしてこれして……」と頭が動いたまま寝ようとして、悪夢を見る、寝た気がしない、そもそも長時間寝られないなどの症状が出た。起きているときに脳を止めることが苦手なわたしにとって睡眠はたぶん一般人より大きな意味を持つ。それができなくなったのは非常に大きなマイナス。
 三つ目は、休日に休めなかったこと。たぶんひとりで課題に取り組むと自分を追い詰めすぎるが故に実家に帰って課題をしようと無意識に考え、実家に帰ったら、たまたま姪っ子たちが来ることになった。それも数時間ではなく、ほとんど丸一日である。これにより、課題も進まず、精神的な休息も得られなかったことが大きく影響したと考えられる。
(※姪とともに時間を過ごすことは精神的な疲労が大きい)

今回のパニックで発見したこと

 一つ目は、パニックは焦りと疲労の掛け合わせによって起きるということ。わたしは基本的に「おいておく」「リラックスする」という能力が低いので、「今日は疲れているから明日やろう」という発想を持ちにくい。近年はその技術を得つつあるが、疲労しているときこそ、どうにかなると思えず、今やらねば、と焦りを募らせるという結果になる。それが行き過ぎた先がパニックである。
 つまり、パニックにならないためには、またパニックになったとき、どれだけ問題となっていること(今回で言えば課題の期限が迫っているという事実)を忘れてリラックスできるかがカギである。
 順序としては、疲労回復が最優先なのは明らかなのだが、正常な判断ができないのがパニックというものである。これをやらねばならない、という焦りに疲労が重なったときが絶望に拍車をかける。

今回のパニックを経て考えた対処法

 まず、周りの人にお願いすることとしては、パニックになったときには正論を掲げないこと、見通しを立ててもらうこと、数字を使うことがあげられる。つまり、とにかく具体的に、ということである。
 正論を掲げないことについては、正論は正しいが、それで止まれるような状態なら自分で止まれるのであり、止まれないのに正論を言われることは攻撃されているように感じる可能性があるからである。
 見通しを立ててもらうことは効果を発揮する可能性が高い。具体的に言うと、「今日の六時まではリラックスして、六時から晩ご飯を食べましょう。」などである。これは、期限を決めてもらうと「おいておく」ことができる場合があるからだ。
 数字と使うことはとにかく具体的なので、効果的である。なんかしんどい、無理かも、となっているときに体温を測って37.5度だったら黙って寝てくれるということがあると思う。そのように納得できる数字を出せれば効果は覿面である。
 なお、ここに書いた対処法はまだ発展途上なので、これをすれば絶対に大丈夫というものではないことを記しておく。

次に、パニックを起こさないようにするための対処法である。
 一つ目は、自分の調子を知る質問票を作った。今のところ、質問は以下である。
⑴     ぐっすり眠れたか?
⑵     朝食を食べられたか?
⑶     目覚めが良かったか?
⑷     今日の気圧は?
⑸     先週末は良い休息だったか?
⑹     今日の天気は?
⑺     夢見はどうだったか?
⑻     自分でだめだと思うか?
これにそれぞれ優(5)、良(4)、可(3)、不可(1)で点数をつける。合計点が30点以上であれば、「やるべきことをせよ」、20~29点であれば、「大学登校と課題ひとつ」、11~20点であれば、「大学登校のみ」、10点以下は「休む」とする。
 これは暫定的な点数であり、今後使っていくうちに調整する必要がある。また、質問項目も必要があれば足したり引いたりするつもりだ。
 これに期待するところは、自分の調子を客観的に測ることによって、限界が来る前に休息できること、また、限界が来た時に葛藤なく「10点以下だから仕方ない」と思って休むという選択をとれることである。これはまだ始めて間がないので効果はわからないのだが、期待している。
 
 次に、休息方法を書いたカードを作り、箱に入れてランダムに引けるようにしたことだ。疲れているときのわたしはただでさえ視野が狭いのに、それに拍車をかけて狭い。SSG(スーパー視野せまガール)である。よって、休息方法もなかなか思い浮かばない。
 そこで、元気なときに書いていた休息方法を箱から引き、そこに書いてあることを脳死で実行するという手段が効果的ではないかと考えた。
 これもまだ試験段階なので効果のほどははっきりしないが、一般人の間でもコーピングリストを書くというのが流行っているところから一定の効果は見込めると思っている。

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