退職防止には「ばか話」から始める飲み会がいいかもしれない
IT業界は平均離職率が10%ほどの業界です。
そして、ネットサービス・ソリューションズもその平均くらいの離職率になってしまっています。
平均くらいだとしても、私たちのような中小企業にとって、10%の離職はかなり痛い。何より、少ない人数からさらに人が辞めていってしまうのは悲しいものです。
だからこそ、「退職防止」が重要。
ネットサービス・ソリューションズでは、退職防止策の一環として、私、役員、事業部長のいずれか+メンバーで、1対1での飲み会を実施することになりました。
もちろん、しっかり会社の予算を出した上で、時間は2時間。
でも最初の1時間くらいはずっと雑談です。最初から仕事の話では、話せることも話せなくなってしまいます。
まずは「ばか話」から始めて、趣味の話をしたり、時には恋愛相談を受けたりなんかします。
それはそれでとても楽しいのですが、ただの楽しい飲み会になってしまってはもったいない。
リラックスして話せる空気をつくれたら、残りの1時間弱は、ちゃんと仕事の話も聞くようにしています。
そして、これがものすごく良いんです。
普段、メンバーの情報や考えていることは、その方の上司、あるいはその上司の上司から私の元へ届きます。
でも当然、人を挟むと多少のフィルターやバイアスがかかって伝わってしまうものです。
メンバーと直接話すと、それを防げる。正しい情報を入れることができます。
今後私が何か方針を変えたり、判断しなくてはならないことがあったりするとき、フィルターやバイアスのかかっていない正しい情報は、良い判断材料になります。
これが、私にとっても、本当にありがたいです。
私が仕事の話を聞いているうちに、メンバーからも、キャリア相談に近いようなことを聞いてもらえることがよくあります。
だから、彼らにとっても、普段わざわざ聞きにいったりしないような話をできるいい機会になればいいなと思い、ちゃんと正直に、真摯に答えています。
こうしてお互いに深い話をした次の日には、
メンバーの上司を通じて「昨日楽しかったって嬉しそうにしてましたよ」とか、「今日、昨日の食事のおかげかいつもよりテンション高いですよ」と言われることがよくあります。
これは正直、ものすごく嬉しい。
ばか話から始めた飲み会が、少しでも力になったり、頑張ろうと思えるきっかけになってくれたりしたらいいなと思います。
そして、もうちょっとこの会社で頑張ってみよう、と退職を防げるようになったらもっと嬉しい。
これからも続けてみようと思える施策になりました。
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