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HOW TO キノコ狩り

キノコ狩りに興味がある人は多いのでは無いだろうか。しかし日本ではキノコ狩りをするのは難しい環境にあると思う。理由としてやり方が判らなかったり、詳しい人に教えてもらいたくても、東北や北陸など一部の地域を除いてキノコ狩り文化が根付いておらず、そんな人は簡単には見つからないのが現状だろう。キノコ狩りは命の危険も伴うレジャーだが、自身で採取したキノコを食べるのは非常に満足度の高いもので、人間の採取本能を満たしてくれる。
今回、他人に頼らず自力で行うキノコ狩りの方法について紹介したいと思う。

シイタケの群生
このような光景に出逢うと一気にキノコ狩りの魅力に惹き込まれる


一人で始めるのは難しいかもしれない。しかし時はインターネット時代!!図鑑を買わなくても、簡単にキノコを学ぶ事もでき、SNSなどで詳しい人に意見を求める事もできる。
かくいう私も特に師匠などおらず、独学でキノコを学んだが、ある程度はキノコ鑑定が出来るようになったと自負している。

キノコ狩りの第一歩として

1   キノコ狩りの対象キノコを覚える

日本には数千種類のキノコが生えると言われている、そんな数覚えることは不可能だし、、遺伝子検査など行わないと正確な同定は不可能だ。
ただし食用キノコは見た目が特徴的なものが多いので、食用キノコを覚えよう。

2  食用キノコと似たキノコを覚える

前述の食用きのこと見た目が似たキノコを覚えよう

3  毒キノコを覚える

食用キノコと共に毒キノコを覚えるのも重要だ。
特に致死性の猛毒キノコは絶対に押さえておこう。


最低限この3つの事項を覚えよう。


キノコの生える時期と発生環境


キノコは一年中生えるがお目当てのキノコの発生時期と発生環境を覚えよう。
例えば......
シイタケなら春にシイ林
チチタケなら夏にコナラ林
アミタケなら秋に松林などなど

秋の松林にホンシメジ

キノコを採取する場所


キノコを採取する場所が一番の問題である。
日本の土地は全て所有者がおり、森林でキノコを勝手に採る行為は森林窃盗罪に該当する恐れがあるので注意が必要である。
一方河川敷や都市公園は河川法や各地方自治体の公園条例によって、土石や植物の採取は禁止されている場合が有るが、キノコ(菌類)の採取について規定してある法律は無いと思われるのでグレーゾーンといえよう。

山に行かなくても食用キノコは結構生えている
公園の切り株にはヒラタケ、エノキタケ、キクラゲ、ヤナギマツタケなどが生える

覚えるべきキノコ


キノコ狩りの対象となるキノコを下記の通りまとめた
キノコも同じような特徴を持つ仲間を科属などでまとめているので、それらを意識して覚えよう。
(キノコの分類はコロコロ変わるので、古い分類のものや、紙面の関係から同じ仲間でまとめられていないものも有り)

採ってきたキノコをいざ食べる


さあ採ってきたキノコを食べる時が来た
しかしここも慎重にしないといけない。
少しでも違和感があるなら食べるのは諦めるべきで、キノコに命までかける必要はない。
自分一人では食い気に負けて正確な判断が出来ない場合もあるかもしれないし、きっとキノコに詳しい人は近くにいないと思うので、キノコ系のSNSで意見を聞くのも良い(ただし意見を鵜呑みにせず、最終的な判断は自分で決めよう)
実際確信が持てて食べる場合も、初めは一欠片ほど食べて数時間様子をみて、身体に異変が無い場合は徐々に量を増やしていこう。
この方法なら(カエンタケを除く)もし毒キノコを間違って食べても死ぬリスクはかなり減らせるはずだ(ドクツルタケも致死量は約1本)

何はともあれまずは身近な場所に発生し、かつ見分けが簡単なヒラタケ、エノキタケ、キクラゲ、アミタケ、ハツタケなどからチャレンジするのがオススメである。


アミタケ 判別が簡単なキノコの一つ
加熱すると紫色に変色する


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