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【データで分析】技術者は別の業界・職種へ転職できる?

この記事の概要

この記事では、技術者が今と異なる業界・職種への転職が可能なのかを解説します。
リクナビ等の転職エージェントが、転職を成功させた時のデータ分析したものを紹介しますね。
なぜならこれらには、違う業界・職種にどれだけの割合移ったのかが示されているため、近年の傾向を探るにはぴったりなんです。


技術者が違う業界・職種へ移れるのか

技術者、特に施工管理は1人の責任が大き過ぎたり、建設業界の風習的に休みが週一だけだったりと働きやすいとは言い難いですよね。
「今と別の業界に行きたいな・・・」と思った事ありませんか?
「ワークライフバランスを高めたいから、現場監督を辞めて違う業界に移りたい。
せめて施工管理以外の職種に就きたい!」と思った事は一度や二度ではないでしょう。
ただ先輩達からこんな言葉を耳にした事ないでしょうか。

 施工管理や技術者は、つぶしがきかない

この意味は「専門性が高すぎて他の業界・職種で活かせない」という事です。
確かに施工管理やものづくり技術者は、非常に高い専門知識が要求される仕事です。

例えば

  • 生コンの品質管理

  • 自動車のステアリング制御システムの開発

  • 溶接管理技術者としての工程管理 etc・・・

確かに営業やマーケティングと違って、確かに他で活用し辛いかもしれないです。
でも本当にそうなのでしょうか?

転職パターンのデータを分析

引用元:30代で異業種・異職種へ転職はできる?転職市場の動向と成功させるコツ|リクナビNEXT

これはリクナビNEXTのデータで、転職した時に前職との違いを4つのパターンに分けたグラフです。

(※業種=業界)

何と2020年は36.1%もの人が、全く新しい業界で新しい仕事に転職出来ています。(異業種×異職種)

例えると、今まで現場監督だった人が転職でメーカーのマーケティング部門に配属されるような事ですね。
更に詳しく見ると、同じ業界で同じ仕事に就いた人は全体の19.6%しかいません。
分かりやすくするとこうなります。

職種毎の割合

異なる業界や仕事に就くのは、意外と珍しい事ではないようです。
ただこのデータだけでは、技術系が80%の内に入っているか分かりませんよね。
これだけだと、一般的な文系の仕事が多くを占めているかもしれません。
専門性の高い技術者の場合どうなのでしょうか?

職種毎の転職パターン

今度はこちらのデータを見て下さい。
リクナビが集計した、転職した時の前職との関係のグラフになります。

引用元:30代で異業種・異職種へ転職はできる?転職市場の動向と成功させるコツ|リクナビNEXT

このグラフで驚きなのは、技術系(機械・電気・建設エンジニアやSE・インターネット専門職)で約70%が異なる職種や業界(業種)から転職してきている事です。
つまり技術系の中で業界や職種を変えるのは、皆が実はやっているんです。

例えると

  • 自動車メーカー⇒家電メーカー

  • 施工管理⇒設計や調達業務

更にその他の企画やマーケティングと言った職種では、約90%と非常に高い数字です。

業界や職種を飛び出せる人の共通点

これで本当は転職先に制限は無いと分かって貰えたでしょうか。
後はどうやって転職活動でアピールしていくかが気になりますよね。
ここでは1点だけ抑えておいて下さい。

それは転職先でも活かせる強みを見つける事です。

例を挙げてみますね。


施工管理の場合

  1. 多数の協力会社との調整で培ったコミュニケーション力

  2. 工事現場を管理してきたマネジメント力

  3. 工事の進捗や設計変更を鑑みた原価管理能力

ものづくり技術者の場合

  1. ・生産効率を向上させるために駆使してきた論理的思考力

  2. ・生産ライン維持管理のための計画能力

  3. ・品質異常を解決してきた問題解決能力


上に挙げたように、専門知識によらない太字のマネジメント力や工程管理力等が業界・職種を問わない転職の強みになります。
これらが転職先でどのように活かせるか、このイメージを上手く転職先に想像させる事が重要になりますよ。
自己分析をする際に、是非意識してみて下さいね。

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