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74.エースとキャプテンシー:オリンピックを視聴して

何だかんだとパリオリンピックから目が離せない。

ただ、以前のようにはかぶりついて観てない。夜更かししたら次の日に響くし、どう転ぶかわからない展開には心臓が持たない。良しにつけ残念につけ、結果がわかってから落ち着いてみるような付き合い方の日々。

じっくりと競技に付き合って観て楽しんでいた時期が懐かしい。ダイジェストでは取り上げられない場面、流れ、異国の選手のすばらしさが良かった。

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イブリースさんの記事でスポーツとMBTIタイプのことを書いていたものがあった。その中で出ていたINFJの選手は羽生結弦。コメント欄ではINFJはダンスが合うかのようなことも書かれていた。

16タイプでINFJの私は、専ら見るスポーツで、夏季なら体操、冬季ならフィギュアが好き。オリンピックはいろんな種類のが見られるから、スケートボードのようなのも、見続けていたり解説聞いているとどこが凄いのわかるような気になってきて楽しめるし、モーグルも好き。好みが採点競技に偏っている気はする。タイムレースやサッカーはちょっと目がついていかないか今一つ楽しさを味わえないか。格闘技系はポイントわからずドキドキしては時間ばかり気になる。

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さて、パリオリンピックの話に戻ります。
体操は、もちろん今回の団体金メダル獲得🎖️良かった!

橋本大輝選手は不調の状態からよく頑張ったと思う。そして、ダイジェストを観ると、橋本選手よりも私の目に飛び込んだのは、萱和麿選手(主将)の鼓舞する姿!熱い!むやみやたらな熱さでなく、みんなと自分のために奮い立たせている熱さ。あー、これが金メダルを呼び込んだんだと私の目頭も熱くなる。

うん、うん萱選手知っている。東京にも出ていたし、なぜか私はあん馬の得意な選手が結構好き。ダイナミックな動きでメダルが決まる瞬間の映像となることが多い鉄棒はもちろんいいんだけど、リズミカルに緻密な動きが繰り広げられるあん馬は片時も目を離せなく惹きつけられる。
昔をさかのぼると、ソウル五輪の清風高校コンビが印象深いが、私は池谷くんより西川くんだったなー。あん馬のきれいな動きと控えめな感じが良かった。

世間はそんな萱主将に注目してるか気になって、ヤフコメ欄を漁って見る。ちゃんと書いてる人いてほっとする。(自分で書くまでの気はないんです。)「失敗しない男」として先陣を切って競技していること、あん馬だけでなくオールラウンダーとして成長したことなども、追加で学ばせてもらった。

「自分が決めないと」と重圧を抱えがちなエース、そこをキャプテンが他のメンバーも引っ張ってエースを支えて、すてきなチームにまとめていた。
いいもの見たなーと思った。

アイドルだって、いつの頃からか、絶対的なアイドルっている?って感じで、チーム戦になっている。「箱推し」なんてことばも聞くし、それぞれのレベルが拮抗してまとまっているのは心強い。

長年オリンピックで見てきた体操競技。解説者にあっ、と思うこともあった。備忘録として、私が物心ついて観てきた分を抜粋しました。選手は全部は記入が大変なので、私が覚えている人中心に抜いています。


1984 ロサンゼルス 
 銅(具志堅幸司 森末慎二 
   山脇恭二 外村康二 )
1988 ソウル 
 銅(池谷幸雄 西川大輔 水島宏一 
   佐藤寿治 )
1992 バルセロナ 
 銅(池谷幸雄 西川大輔 知念孝 
   畠田好章 佐藤寿治)
1996 アトランタ 
 10位(佐藤寿治 田中光 塚原直也 
     畠田好章 )
2000 シドニー 
 4位(塚原直也 笠松昭宏 )
2004 アテネ 
  金(冨田洋之 塚原直也 水鳥寿思 
    米田功 鹿島丈博)
2008 北京 
  銀(内村航平 冨田洋之 鹿島丈博 )
2012 ロンドン
  銀(内村航平 加藤凌平 田中和仁 
    田中佑典 山室光史)
2016 リオ 
  金(内村航平 加藤凌平 白井健三 
    田中佑典 山室光史)
2021 東京 
  銀(萱和麿 谷川航 橋本大輝 
    内村航平 )
2024 パリ 
  金(萱和麿 谷川航 橋本大輝 
    杉野正尭 岡慎之助)


こうして見ると、体操日本(さらに歴史を遡っての話になるだろうけど)の復活や現在に向けての栄光の歴史が感じられる。所属チームなど組織的な育成はあるだろうけど、冨田洋之や内村航平は個人で目指す体操を持っていて求道者のような趣があってそれが牽引力になったような。

他のスポーツにも言えそうだけど、国のために頑張らないとならないようなところから、個人が自分の目指すものを追求したり楽しむ姿勢の色合いが出てきて、強くなってきているような気がする。素人考えです。
家族など個人が私財投じての結果も多いと思うので、今後の日本経済の状況でどうなっていくのかな…というのは気になるところ。

あと、娘が男子バレーボールが好きで、私も選手はそれなりに覚えて、試合の動向を固唾を呑んで見守っている。初戦のドイツ戦でフルセット負けして不安なスタートになったが、アメリカ戦で1セットを取って準々決勝進出!娘が言うには、ドイツ戦では相手の監督の勢いがすごかったとか(ちなみにイケメンと話題)勝負に貪欲、諦めない姿勢はやはり大事。

男子バレーでは、石川祐希がエース兼キャプテンのようだけど、左のエース西田有志もいる。ここまで男子バレーを引っ張ってきた石川祐希の功績は確かに大きい、だけど背負いこまないで悔いない試合をしてもらいたい。

男子体操もこれまでそんなに見てない?ガッツポーズが印象的だったけど、どうぞ好プレーにみんなで雄たけんで流れを引き寄せてベストが尽くせますように。

テレビで見た『スラムダンク』の作者の色紙のメッセージが良かった。

   「諦めたらそこで試合終了ですよ」

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不思議と読書している時に、関連していた本でもないのに、気になっていることに対しての文章に遭遇する。
最近読んでいた 津村記久子さんのエッセイに五輪に関してのものがあり、印象深かった文を掲げます。

そして、人間の剝き出しの姿とは、人生を告白することでも裸になることでもなく、真剣に戦っている姿なのだということを理解するのである。世界中の人のそういう姿をいっせいに見るイベントが、わたしにとっての五輪なのだった。

津村記久子『二度寝とは、遠くにありて想うもの』

全くです。勝敗の結果が感動を呼ぶ面はあるけど、見ているのはそこだけでない。


そして、オリンピック・パラリンピックの熱戦が終わると 夏が終わるんだろうな…。

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