99.矯正展に行ってみた〈性格診断付き〉
付近の大きな道路を通ると、この時期に何度か目にしたことがあった「矯正展」の看板。ずっと気にはなっていた。木工品とか売ってるのかな…そんなイメージ
広報誌を見ていたら、ポスターでの案内を見かけた。コロナ渦の影響もあったか、刑務所で行うのは5年振りらしい。一日所長には寺島進さんが来るとか、ステージがあったり、キッチンカー来るとかいろいろあるんだ。私が気になったのは「心理専門家による無料性格診断」、施設見学もあるらしい。
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当日朝、開始早々に着くのも…と思いながら、だらだらと朝の支度を済ませていて、開始1時間後くらいの到着。この辺だよねと近づくと、車の列と、ぞろぞろ歩いている人にビックリ。こんなに人来るイベントなんだ…。私は怖々やって来たのだけど…。だって、自動車免許の更新で行く警察署だって、入るのドキドキする。
そして、到着すると玉ねぎの大きな袋を抱える人を次々と見る。なるほど、知る人ぞ知るで常連さんいそう。
案内のチラシをいただき、見取り図を見ながら進んで行く、気持ち半々の施設見学は午前の部は直前に締め切りとなったようだった。惜しかったような理由が立ってほっとしたようなで、付近の販売品を見る。やはり、木工品などはあったが、イメージしていたのとは違った。ソファーやタンスなど大掛かりなものもある。収納箱みたいなのは、釘打ちの丁寧さに目がいく。革製品、カードケースは色も種類あって使いやすそう…ここで、財布バッグに入れてこなかったことに気づく。スマホ決済効かないよね…。確認しないまま、今回は下見としようモードに入る。
その後は、気になっていた「性格診断」の方へと庁舎に入る。パネルがあって、更生後のことについてのことが書かれていた。再犯率に関して、就職先の有無などとの関連。
収容者の作品もあった。筆で書かれたもの、お土産やさんにありそうな、あいだみつを風の字体で達者に書かれているもの、写真画像を背景とした詩もあって、noteと同じような気もした。
収容者に向けてと、職員に向けてのメッセージを書くコーナーもあった。確かに働く職員も大変な仕事で応援メッセージは必要だよね。
先ほどの詩の中では、蝉が殻を出ようとしていることと自分を重ね合わせてたり、法務教官のさまざまな方々を挙げながらAIにとって代われないことを書いて感謝を伝えているようなものがあった。
「性格診断」のことはまた後に記すとして、その後は再び外へ。キッチンカーが並ぶ合間に就職に関したブースもあった。
そうだよね、こうして公開しているのは、収容者に対しての理解とそれを支える職業の理解を求める場なんだと察して、腫物に触るような気持ちでなく接せることができる距離感を持てるのがいいかと思った。
それにしても、キッチンカーのラインナップとても良かった。行列がどこもかしこも出来ていたけど、次回来る時はしっかり堪能したい。
寺島進さんのトークショーも見ました。さすがのベテランで、この場に浮きもしないし、さらりと風刺の効いたことを言ったり、近々出演のドラマの番宣もしっかりと言っていた。「ごはん美味しいから戻って来たくなる」なんて一言は、戻った社会が寒いばかりだと、ということでもあるだろう。意図してなかったけど、ステージから外れたところで見ていたら、トークショー終えて引き上げる通り道で…こんな普通に通っていくの?とドキリ。もちろんガードマンには事欠かない状態だったけど、本当に間近を通っていった。
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そして「性格診断」。3択(できるだけ「はい」「いいえ」で回答)で20問くらいだったかな回答(しっかりチェック覚えていない)簡易なものです。説明にもあるように本式なものでなく体験用。
この検査が使われる状況を考えると、もし私が何かを起こしてしまうとしたら、周囲に流されたり、感情的にというより、自分の思いつきでよくよく考えないで事を起こしてしまうというところでしょうか。
周囲の状況に納得がいかなくなって行動を起こすINFJ、Ni主導な感じですかねー。慎んでいこうと思います。
あと余談ですが、庁舎の階段の感じが、映画『ある男』で死刑囚の絵画展をしていた場所に似ていた気がした。映画(アマプラですが)見てる時も、キレイな建物だから、どこを会場としているのだろうと思ってみてたけど、庁舎だったのかな。同じような作りってことあるかな、それとも果たしてここが撮影場所になっていたか?