見出し画像

141.【旅する読書と私】①青森県『板上に咲く』原田マハ(Audible)

自分なりの読書シリーズ 47都道府県めぐりを今年からします。そのトップバッターは、最近訪れてもいる“青森県” 
なんとなく“あ” から始めたいところもありまして…(それで言うと“愛知県”かもしれないけど。。。)

青森県立美術館に行った際、はしさんに教えてもらった『板上に咲く』原田マハ を聴いてみました。そう、読書ではなくて、聴取? Audibleです。

Audible聴いてみて

Audible 試してみたいと思いつつ、なかなか えいやっ!が出来ずにいました。聞く時間も「6時間」と表示出てると「。。。読む方早い?」と思ったりでしたが、本を読むかnoteしてて終わってしまう休日を回避すべく、「今日の午後は片付けをするぞー!」と決めた日に、なんてことはなかった手続きをして聴きはじめました。
スマホをポケットに入れて、片付けは部屋から部屋へ運ぶものもあるので、いいですね。子どもの時は、ラジオを聴きながら工作を楽しんでいたりもしたので、ながら聞きははかどります。

また、この『板上に咲く』の朗読は、渡辺えりさん。もう聞いた途端から「ラジオドラマじゃん…」そして、方言部分はお手の物。自分で読む(黙読だけどね)より雰囲気出ていいかも。ちなみに、渡辺えりさんは、青森県ではなく山形県出身。青森県出身で言えば、木野花さんだとリアルかな…
あーだけど、方言部分わからないくらいになる!?

人の話あまり聞いてない時もある私なので、正直読書に比べて、細部はちゃんと聞けてないかなと思うところもあります。だから、ストーリーを楽しむようなものがいいかも。また、Audibleで聴いた上で、本もあらためて見るのもありですね。

Audible体験できたのは良かったです。今後目がより弱くなって(その時は耳もでしょうが…)の時に、他に楽しめる方法がとれる。また、仕事では、「読み書き障害」のお子さんに向き合うことがあります。「読み書き障害」は、もちろん読みの困難さがありますが、読むことの負担から、知識の習得など学習面に影響が出ます。こうして聴ける教材は活用できるし、その良さを私も体験していることで、幾ばくか、リアリティ持って伝えられそうです。


感想/地域について

さて、ようやくの感想です。やはり原田マハさん、面白かったです!何かしながら聞ける状況だったけど、最後の方は「おっちゃんこ」
(最近YouTubeで「北海道弁機長アナウンス」見たのでつい書いちゃった)して聴いていました。

前知識なく聞き始めて…ん?語り部は奥さんの視点のよう、そして最初は奥さんの話、馴れ初めから始まるのねという調子でしたが、ここはやはり根幹の部分。棟方志功のキャラクターは、流石の芸術家で愛らしいところですが、チヤさんの気持ちの強さが魅力的でした。二人の物語です。職業婦人としても生きていける力のあるチヤさん、棟方と家族だけの生活を始めるにあたって、お互いの希望を伝える中(賢者の贈り物のような展開に)、家の中のことのみに専心することになる。時には、棟方の体裁を意識してなのかの行動に、憮然となる場面もあり率直で好感が持てました。時代的に戦争の時期も入ります。棟方のためだから、棟方以上に作品を守るべくの行動、そして、晩年に赴いた場所の話はじわっときました。苦労も物ともせずに進み、でも運にも恵まれた、芸術家の棟方とチヤさん、ケセラセラとどこかほのぼのとした明るさ強さを感じました。
「わだばゴッホになる!」のセリフが有名な棟方志功。ゴッホの話から浮世絵のことも出てきていたので、今見ている大河ドラマ『べらぼう』もまた、
浮世絵に注目して楽しめそうです。

 *  *  *

棟方の板画(版画)に影響している青森のねぶた。私はそう言えば、中学校の修学旅行で、津軽の凧絵を描く体験したのが楽しかった。結構褒められたので、この道行けるかな…と軽く思った(笑)
話の後半は東京が中心になりますが、二人の馴れ初め部分では、城下町でもある弘前が、当時栄えているところとして出てきました。最近知ったようなことですが、地元民の中では、津軽と南部とライバル視!?みたいな関係あるようですね。


行ってみたい青森旅

ここからはもう、空想旅、予定旅。青森県立美術館は最近行ったところですが、本を読んで改めて 棟方志功作品 じっくりと見たい。また県立美術館行きたいですね。
ただ、弘前付近は行ったのですが、南部の方は行っていないので、青森の他の美術館、「十和田市現代美術館」「八戸市美術館」(近くには「八戸ブックセンター」という書店もあるそう)などそちらの方に行ってみたい。

できれば使ってみたいJRきっぷがあって、

北海道&東日本パス

期間が限定だけど、連続する7日間乗り放題なのと、同様の「青春18きっぷ」では乗れない「青い森鉄道線」に乗れるのが魅力。
今や安く時間をかかる旅よりは、お金で時間を買ってショートカットしたい傾向だけど、こういうパスがあると知ると活用してみたい。

東京へ行った帰路で、

東京(SOMPO美術館で『ひまわり』鑑賞
⇒福島県(行ったことないから行きたい)1泊 ⇒盛岡⇒(いわて銀河鉄道線)⇒八戸→十和田市現代美術館など

八戸からはフェリーで苫小牧(北海道)に渡り北海道入りするパターンをみかけるけど、帰るだけだから北海道入りは朝でなくてもいい。
八戸から、青い森鉄道線で 青森入りして「青森県立美術館」(再訪:今度は隣りの三内丸山遺跡も見れたら)行って、できれば弘前フレンチ食べてと、1泊入れて、新幹線使っての北海道入りか。どのみち、フェリーか新幹線は追加の費用必要。
宿泊込みのようなフェリーだと安上がりにはなるけど、もう1日楽しむかと日程との相談もしながら。
ちなみに、十和田市現代美術館への行き方を見ていたら、冬場は同経路のバスで氷瀑見学(降車時間あり)できる時期もみかけました。
このきっぷ自体、ご時世にいつまで発売されるか?もありますが、活用できるようなタイミングがあったら詰めて考えよう。

なお、棟方志功に関しては、他の地域の美術館への所蔵もあり
・日本民藝館(東京)
 棟方を見出した柳壮悦を中心に創設。
 展示の時期の確認は必要。
・やまとあーとみゅーじあむ(埼玉県秩父)
 羊山 芝桜の丘が
 あるというのが気になった! 
芝桜の記事最近投稿しましたので。
・南砺市立福光美術館(富山)
 棟方が疎開した地です

と、こんな感じで、土地や土地の人に関した読書と、その土地への旅について、自分メモ的に作っていきたいと思います。まとめてみて、長くなること必至とわかりました。お付き合いありがとうございます。

もし、この県はここいいよ!とか、この本いいよ!というのありましたら、教えてください。




いいなと思ったら応援しよう!