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【読書と私】

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読書感想ならびに、その本を読むに至ったエピソードなども含めた本や著者に関した話です。
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記事一覧

110.「心の理論」から思うこと

仕事柄、心理士(心理師)まではいかないが、人の心理に関したことに聞きかじったような知識は…

108.【読書と私】㉘万寿子さんの庭/黒野伸一:いわた書店選書から(4)

いわた書店の選書から。他の本を読んでいて、ちょっと口直し的に併読しようと思って手を出した…

107.【読書と私】㉗星々の悲しみ/宮本輝:2冊の本とともに~いわた書店選書から(2)(…

高校生の時に出会ったから何度となく読んだ、宮本輝の『星々の悲しみ』好きな小説の一つ。 ま…

106.【読書と私】㉖私たちの世代は /瀬尾まいこ:いわた書店選書から(1)

前情報なく読み始めたから、読んですぐ思った。あぁ、これはコロナ禍の振り返りと。そう言えば…

103.一万円選書(いわた書店)の本が届くまでの日々

~応募に至るまで~ いわた書店の一万円選書については、かつてNHK「プロフェッショナル…

101.図書館の企画にのってみた話【読書と私】㉕

最近、図書館をよく利用している。近場で3か所足を伸ばす場所があるが、そのうちで一番行くと…

94.【読書と私】㉔空白を満たしなさい:虚構の中にあるドキュメンタリーとその後の作品への源泉があった

   『空白を満たしなさい』 書店でタイトルを見て、「命令調か…」と思いながら、気になって読んでみたいと思っていた。2022年にNHKドラマになっていたそう。あの時間帯のドラマね、と思いながらちょっと重い暗いかなとも思った。いや、他の時間帯だとまた難しいか。平野氏作品は続けざまには読めないので、機会をみながらようやく着手した。 読んだ日が疲れ気味でもあって(でも読みたかった)出だしはなかなか入ってこなかった。でも、進み出すと一気読みしたいくらいに読み進んだ。 先の行方が気

92.【読書と私】㉓楽園のカンヴァス/原田マハ:巨匠の伝記ミステリー

初めて読む原田マハさん。それまで知らなかったけど、名前を見かけることが続きその存在を知っ…

88.【読書と映画と私】㉒幻の光:能登に思いを馳せて

29年前の映画になるらしい(1995年) 8月2日からデジタルリマスターにて限定上映されて…

78.【読書と私】㉑君は永遠にそいつらより若い/津村記久子:地道な筆致が小説でみせ…

読書生活の中で、自分にしっくりくる作家をみつけられればいいなーと思っている。もちろん、作…

77.【読書と私】⑳育自書の一つと思って読んだ若者に関する本2冊

人生に何かとガイド本は必要。全くその通りにする気もないのだが、旅のガイド本や、育児書の類…

72.【読書と私】⑲宮本輝/水のかたち:変わらぬ旨さとともに思ったこと

宮本輝と吉本ばななの対談集『人生の道しるべ』を見た中で読みたいと思っていた『水のかたち』…

69.【読書と私】⑱星の王子さま/サン=テグジュぺリ:ついに読んでみた☆

以前につぶやいたことがありますが、いわゆる「名作」と言われるもので、なかなか読み進められ…

65.【読書と私】⑰動物農場/ジョージ・オーウェル 山形浩生訳:寓話だから読める

イブリースさんの(意味が分かると怖い話)シリーズにはまってた時期があります。また、気分転換に書いてくれないかなー。 コメント欄で出てきた『動物農場』。なんとも言えないタイトルに、イブリースさんはやはり読む本も違うんだろうなーと思って、読んでみたいと思っていました。でも、特に検索、捜索せずに過ごしていました。 そしたら、先日図書館で本を借りようとして、カウンターの後ろにあったコーナーを何気にのぞくと『動物農場』ってタイトルの本があったんです!本の方から来てくれた。そして、作