100倍、身につく国語力 (30) 文法篇
❤小~高校生と、母親向けのレッスン
(1年間で国語力の悩みが解決できる!)
文法篇 ①
【接続詞から考え直す日本語】
(1) 接続詞の使い方は意外にも大変!
日本語の中で、「 接続詞はどういう
コトバか」と問われると、多くの人は
普段ほとんど意識していないような気が
します。なぜなら、接続詞は「 文と文
をつなぐコトバ」で、それは鎖のよう
な働きをしていると理解されているに
過ぎないからです。
しかし、辞書によるとこの接続詞は
単語・連語・節または文を接続する言葉
で、多くの人は学校時代に、順接の
「 そして」や逆説の「 しかし」という
のを、習った記憶がある零程度だと答え
るでしょう。
人はコトバに詰まると、「 そして」を
連発しがちですが、会話の中で、これが
「 えーと」と一緒になると、聞き手の方
が次第に落着きがなくなってくるようで
す。それは小学生から高校生まで、作文
の中で、頻繁にみられるので、その傾向
のあることでわかります。
さて、この接続詞は実に多くの種類が
あって、その意味も使い方も様々で、
ときにどれがいいのか迷ってしまいそう
です。いま「 接続詞の種類」と「 その
機能」を分類すると次のようになります
が、これによって接続詞には様々な働き
の側面のあることが分かります。
<接続詞の分類>
① 論理の接続性
・「 順接の接続詞」…「 だから」系、
「 それなら」系
・「 逆接の接続詞」…「 しかし」系、
「 ところが」系
② 整理の接続詞
・「 並列の接続詞」…「 そして」系、
「 それに」系、
「 かつ」系
・「 対比の接続詞…… 「 一方」系、
「 または」系
・「 列挙の接続詞」…「 第一に」系、
「 最後に」系、
「 まず」系
③ 理解の接続詞
・「 換言の接続詞」… 「 つまり」系、
「 むしろ」系
・「 例示の接続詞」…「 たとえば」系、
「 とくに」系
・「 補足の接続詞」…「 なぜなら」系、
「 ただし」系
④ 展開の接続詞
・「 転換の接続詞」…「 さて」系 、
「 では」系
・「 結論の接続詞」…「 このように」
系、
「 とにかく」系
<機能的な使い方の分類>
① 連続関係を表示する。
のために、そこで
② 文脈のつながりをなめらかにする。
しかし
③ 重要な情報に焦点を絞る。
このように、 すると
④ 読み手の合意をとらせる。
それで
⑤ 接続の範囲を限定する。
あるいは、 例えば、 要するに、
一方、ところが、しかし、また、
更に
⑥ 文章の構造を理解する。
このように、要するに、従って,
例えば、具体的に、なぜなら、
まず~、次に、第一に、第二に、
更に~
❤どうでしょうか。これらの全ての接続
詞の「 ~系」の意味と使いわけは、
なかなか簡単にできないかも知れま
せん。ただ、少し注意すればそれだけ
でも、文章を書くのが上達するので、
ぜひ考えてみてください。
アナミズ (2024.03.12)
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