【期間限定無料】純ジャパ海外大学受験⑤ 日本の大学と併願したい/日本の大学を総合型選抜受験したい
🇯🇵 筆者の経歴
・純ジャパ
・留学/海外移住経験なし
・親族に英語話者なし
・高校から国内のインターナショナルコースに進学
・大学受験はアメリカと日本を併願
・国内大学の国際系学部に進学した後、9月からアメリカの大学へ進学
純ジャパである筆者は情報やコネクションが何もないまま海外大学受験に挑み、とても苦労した。純ジャパだけど国際系の進路に興味がある同志達へのサポートになればと思い、実際に経験したことで知った、学校の宣伝や情報サイト、本には載っていなかったリアルをまとめ、執筆を始めた。純ジャパに馴染みのない制度や単語は全て詳しい説明、公式サイトのURL、そして私の体験談付きで解説。受験期に何度も見返す参考書になるような、詳しい情報と体験談両方含めた体験記となっている。
第6回は海外大学と併願できる日本の大学の選択肢と、それぞれを受験/検討した筆者の経験をご紹介。海外大学受験の方ばかりがフォーカスされることが多いが、日本の大学の国際系学部への進学も一つのオプション。それぞれを比較して自分に合った大学を選ぶことをお勧めする。
日本の大学の総合型選抜入試と海外大学の併願は十分可能。国内と海外どちらが第一志望なのか問われる機会が多いかもしれないが、海外大学と奨学金の結果は3月後半にならないとわからないため、どっちかに決めずに50:50のまま受験するのも筆者はありだと思う。
日本の大学は各大学からパンフレットを資料請求して情報を得るのがおすすめ。
海外大学とよく併願されるのがこの4大学
1. 早稲田大学国際教養学部(SILS)
https://www.waseda.jp/fire/sils/
特徴:リベラルアーツ(文系科目多め)、1年間の留学が義務
2023 応募要項:https://www.waseda.jp/fire/sils/assets/uploads/2023/07/01_2024_SILS_ApplicationGuide_Domestic-1.pdf
9月上旬〆
提出書類:Essay、調査書、英語能力試験テスト(SATはなし)のofficial report、体験取り組み内容証明書
筆記試験あり
2023 Essay質問:
①中学卒業以降の国際体験
今の自分を形作った国際体験について、今の自分にどのような影響を与えているかを日本語500字以内で記載してください。ここでいう『国際体験』は、必ずしも海外での体験や経験である必要はありません。本や様々なメディアを通じて 感じたことでも結構です。
②中学卒業以降に一番力を入れて取り組んだこと
中学卒業以降、ご自身の強みを活かしながら一番力を入れて取り組んだことを、その経験を通じて感じたことや気づき を織り交ぜながら日本語300字以内で記載してください。
③Essay
今までのご自身の経験と将来の夢をつなぐ場としてSILSを選んだ理由を日本語800字以内で入力してください。
【筆者の偏見】
2次の筆記試験はしっかり対策する必要あり
校舎が都内の中では比較的広く綺麗
スポーツ系のサークルが充実
一般的な学歴マウントにも劣らずに参戦できる
1年生からでも面白い授業を取れる
1年間の留学が必須
Specializationを自分で選び、リベラルアーツの中でも少し専門的な勉強ができるので、国際教養学部(〇〇Specialization)という学士で卒業することができ、就職時などにどのような内容を勉強していたのかがわかりやすい
学部全体の人数が多く、また学部のみでのイベントなども少ないので友達を作るのに時間がかかる
学部の半分が一般入試で入ってきた純ジャパなので、全体的な英語のレベルが高いとは言えない
2. 慶應大学総合政策学部(SFC)
https://www.sfc.keio.ac.jp/pmei/
特徴:リベラルアーツ(理系科目多め)、湘南藤沢キャンパス
2023 応募要項:https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/docs/sfc_2023summer_fall_guide.pdf
9月上旬〆
提出書類:Essay、調査書、推薦書、活動報告書、英語能力試験テスト(SATはなし)のスコア
Essay質問:
①学業を含めたさまざまな活動に積極的に取り組んだ成果について、最も自己評価した内容と、その内容を選んだ理由を、日本語を選択した場合 200 字以内で,英語を選択した場合 400 字以内(目安 80words)で説明
②文章(日本語 2000 字以内,英語 4000 字以内(目安 800words))と自由記述(2 枚以内)を用いて,総合政策学部・環境情報学部を志望した理由と入学後の学習計画,およ び自己アピールを自由に表現してください。
【筆者の偏見】
4つの大学の中で一番Essayの数が多い&面接があるため準備が大変
4つの大学の中で一番カリキュラムの自由度が高い(そのため、自分で勉強したいことがある程度決まっており、自分のカリキュラムを立てれる人の方がお勧め)
一般的な学歴マウントにも劣らずに参戦できる
湘南藤沢キャンパスに全員が集まるため、都内の大学とは離れた特有の強いコミュニティが形成される
早稲田、上智の国際教養学部は都会的な印象を持つ生徒が多いのに対し、慶應SFCとICUは自然派で自分の好きなものをまっすぐ突き詰めている印象
3. 上智大学国際教養学部(FLA)
https://www.sophia.ac.jp/eng/faculty-of-liberal-arts/
特徴:リベラルアーツ(文系科目多め)、一般入試枠なし
2023 応募要項:https://www.sophia.ac.jp/assets/uploads/sites/2/2023/10/Official2024_FLA_Degree_Application-Procedure.pdf
9月上旬〆
提出書類:Essay、調査書、推薦書、英語能力試験テストのofficial report
Essay質問:
The applicant must give the reasons for wishing to study at the Faculty of Liberal Arts of Sophia University. It should be approximately 500 words in length and typed in English.
【筆者の偏見】
校舎が狭くあまり綺麗ではない
愛校心が強く、みんなソジャー(ソフィアジャージ)を着ている
学部全体の人数がとても少なく、また学部のみでの一泊二日のオリエンテーションが入学式の直後にあるため学部間の交流が盛んで友達を作りやすい
1年生は基本的に基礎的な科目が多め
早稲田と同じようにSpecialization制度はあるが、学士の名前には追加されないので、就職時に何を勉強していたのかがわかりにくい
文系/女子生徒が多い印象
4. 国際基督教大学(ICU)
https://www.icu.ac.jp/en/
特徴:リベラルアーツ(文理両方)、入学後日本語の授業も受ける、三鷹キャンパス
2023 応募要項:https://www.icu.ac.jp/en/admissions/undergraduate/docs/UndergraduateAdmissionsGuide2024.pdf
10月中旬〆
提出書類:Essay、推薦書、英語能力試験テストのofficial report
Essay質問:
①Personal Statement
State your motivation and purpose for studying at ICU in 500 to 600 words. Include the following points:
(1) Study and career plans
(2) How you will be able to integrate both Japanese and English in your studies
(3) Contributions you can make to realize ICU’s ideals
②Short Essay
Write an essay on one of the topics listed below. The essay needs a title at the beginning and must be 400 to 500 words long. Include your personal point of view on the issue and/or how the issue has affected or impacted you:
C) Evaluate a significant experience, achievement, challenge, or ethical dilemma you have accomplished/faced and its impact on you.
【筆者の偏見】
校舎が都心から離れているため、ICU特有の強いコミュニティが形成される
早稲田、上智の国際教養学部は都会的な印象を持つ生徒が多いのに対し、慶應SFCとICUは自然派で自分の好きなものをまっすぐ突き詰めている印象
1年間の留学が必須
毎年質問内容や必要提出書類が変わるので各年度の応募要項を読み込むのが必須
他にも総合型選抜は様々な大学、学部で行っているので調べるべき(早稲田大学の社会科学部、上智大学のSPSF、慶應大学のPEARL、青山学院大学英米文学科、等)
国内大学受験において気をつけるべきポイント
・多くの大学で英語能力試験のofficial reportの提出が必要になるが、official reportは基本提出してから大学に届くまでに2週間程度かかるので早めに提出しておく必要がある
・多くの大学は出願形式が郵送なので、締切が郵送日なのか到着日なのか確認する
・合格した場合証明写真がそのまま学生証に使われることがあるので、フォーマルな私服で撮った証明写真を用意しておく
最後まで読んでいただきありがとうございます!
次回は、受験全体のスケジュールを1年間でまとめたものをご紹介します。