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業務委託エンジニア採用を始める、そこのあなたへ。

直近「業務委託エンジニアの採用はどの点を意識すればよいのか」という疑問をお客様からいただくことが多くなってきました。
ここ数年で「業務委託エンジニア」の採用を行なっている企業さまが多くなっているように思いますが、皆さまはいかがでしょうか?

🤔< 業務委託エンジニア採用には興味があるが、自社の求めるエンジニア像とマッチしているのかわからない
🤔< 正社員と業務委託のエンジニア採用で、異なる部分はあるのか?

このような疑問も出てくるのではないでしょうか?

👇過去、「業務委託採用」についてまとめた記事もございます。

今回は、「業務委託エンジニア」に特化し、採用に必要な前提情報や施策、手法について本記事で説明いたします。

※ 本記事では、あくまでもポテンシャライトが日々採用のご支援をさせていただく中で感じた / 実施した内容を軸に執筆しております。”採用活動における一視点” として参考程度にご覧いただけますと幸いです。

では、早速はじめましょう!


1. 業務委託エンジニアの採用要件について

そもそも、自社の求めるターゲットがいるのかは最初に確認することかと思います。
今回は業務委託エンジニアが多く登録している複数の採用媒体にて得られる数値を元に、「プログラミング言語」「稼働可能日数 / 時間」「報酬レンジ」の3つの観点で整理してみました。

1-1. 「プログラミング言語」の観点

まず、業務委託エンジニアといっても、どの「プログラミング言語」の開発経験を持つエンジニアが多くいらっしゃるのかを整理してみました。

今回使用する各々の媒体上で出る数値の平均値から、各プログラミング言語で登録している登録者の割合を調査してみました。

👇結果は以下となりました。

※言語の経験年数は「3年以上」と設定。

正社員エンジニアの方が多く登録をしているFindy様の出していた、プログラミング言語別のデータ(以降、当データを「正社員エンジニアでのデータ」とおきます。)と比較してみると・・・

※業務委託エンジニアは経験年数3年以上に限定し、調査しています。

👇当データについて弊社なりの所感をまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。

意外だったのが、正社員エンジニアでのデータでは「TypeScript」の開発経験を持つエンジニアの割合がトップだったのに対し、業務委託エンジニアの場合は「TypeScript」の開発経験を持つエンジニアの割合が比較的小さい点です。
一方で、「Java」の開発経験を持つエンジニアの割合は、正社員エンジニアのデータでは割合として大きくないものの、業務委託エンジニアの場合は上位にきていたのも驚きでした。

1-2. 「稼働可能日数 / 時間」の観点

次に「稼働可能日数 / 時間」観点についてお話します。
採用企業さまによっては、「週2、3日の稼働でも問題ありません」という企業さまもいらっしゃったり、「週4、5日稼働いただきたい」という採用企業さまもいらっしゃるかと思います。

そこで、業務委託エンジニア内で、稼働可能日数 / 時間のどのゾーンが多いのでしょうか。

各媒体で「週1〜3日 or 〜月100時間」の稼働を希望するエンジニアの人数の平均値、「週3〜5日 or 月100時間〜」での稼働を希望するエンジニアの人数の平均値を比較してみました。

👇結果は以下の通りです。

※稼働日数 / 時間が未記入の求職者さまもいらっしゃるため、
あくまで目安としてご認識ください。

結果を見ると、やはり稼働日数 / 時間が多くなるほど、母集団自体も少なくなる傾向になることが数値からもわかりますね。

これは、フルタイムで稼働できるフリーランスよりも、副業として休日や平日夜に稼働されているエンジニアや、フリーランスの中でも複数の案件を掛け持ちされている方の方が多いということが推測されます。

1-3. 「報酬レンジ」の観点

最後に、「報酬レンジ」についてお話しします。
「業務委託エンジニアの報酬における相場はどのくらいなのでしょうか?」
とご相談いただくことも多いです。

もちろん各媒体に登録しているエンジニアの属性によって平均値も異なるかと思いますが、目安を掴むために調査した結果、平均時給は「3500〜4000円」となりました。
スキルフルな業務委託エンジニアの求人になってくると、5000円以上で募集している求人も目にします。

👇時給別の求人数を調査した結果がこちら

以上、3つの観点で大体の業務委託エンジニア採用の市場感を掴んでいただけたのではと思います。

2. 業務委託エンジニアに訴求する魅力とは?

1.では求めるターゲット条件はそもそもいるのか、という業務委託エンジニアの市場感についてお伝えさせていただきました。
それでは、次に「業務委託エンジニアの方にどんな魅力を打ち出すと良いのか?」についてお話しします。

2-1. 「魅力」とは? 

弊社では「魅力」を以下のように定義しています。

魅力とは:
「事実」を相対比較して、希少価値を上げた事項

つまり、「魅力」「事実」がベースになっており、事実を「装飾」することによって「魅力」に変換されると考えております。またここで言う「装飾」というのは、わかりやすく言うと「比較」と言い換えることができます。

👇「魅力」について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

また、ポテンシャライトには「採用ブランディング」というサービスがあり、当サービスでは、採用活動における魅力の「発掘」「言語化」「整理」を行います。
そして、弊社独自の魅力項目「6P+SMC GODB」が存在し、採用ブランディング時には当魅力項目を使用することも多いです。

👇「6P+SMC GODB」について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

今回はこの「6P+SMC GODB」を用いながら、業務委託エンジニアへどんな魅力を打ち出すと良さそうかをご説明します。

2-2. 会社としての魅力訴求

前提、魅力項目「6P+SMC GODB」は、”会社全体として言える魅力”を言います。

これはあくまでもこれまでご支援した中での体感ですが、正社員エンジニアの場合、求職者さまが「product」「culture」「growth」あたりを重視している、もしくは採用企業様が魅力訴求しているケースが多い印象です。

👇表で言うと以下の赤枠部分です。

ちなみに、Findy様の出している、転職の決め手(年収以外の場合)のデータでは、以下の結果となっています👇

そのため、市場感としては「product」「person」「privilege」「growth」あたりを求職者さまは重視されている傾向にあると推測しています。

一方で、業務委託エンジニアの場合、求職者さまはどの魅力を重要視するのか?これもこれまでのご支援の中での実感値ですが、「privilege」「growth」かなと感じています。

👇表で言うと以下の赤枠部分です。

正社員に比べ、業務委託の場合は「稼働条件 / 報酬 / 働き方」部分をチェックする方が多い印象です。また、副業の場合であると「本業と違うプログラミング言語の開発に挑戦したい」等、成長観点で案件を探していらっしゃる求職者さまも一定いると思います。

2-3. 業務委託 / 正社員 ×「業態」の観点

以降は、正社員であれ業務委託であれ、”職務内容としての魅力”は一定共通しているのではと考えております。
そのため、以下は「業態」と「レイヤー」という観点でお話しします。

1点目は「業態」。エンジニアの場合は、大きくSIerとWeb企業に分かれるかと思いますが、その業態によっても求職者さまのインサイトは異なってきます。
(インサイトとは、「心の中に隠れた真理」と定義しています。)

弊社では業態により考えられるインサイトごとに、求職者さまにどういうメッセージングを打ち出せば良いか、企業さまごとに設計を行っております。

👇事例(一部を抜粋)

一番左列に求職者さまの現在在籍している「業態」、その隣に考えられる「インサイト」、
そしてそれに沿った「メッセージング」を記載しております。

2-4. 業務委託 / 正社員 ×「レイヤー」の観点


ここまで業態ごとの魅力が訴求できるようになったかと思います。それでは次に「レイヤー」です。実際にジュニアメンバー / ミドルメンバー / シニアメンバーというレイヤー別でも、転職時に感じるモヤモヤ感(インサイト)は異なるのではないでしょうか?

業態と同様、弊社ではレイヤー別で考えられるインサイトごとに、求職者さまにどういうメッセージングを打ち出せば良いか、企業さまごとに設計を行っております。

👇事例(一部を抜粋)

一番左列に求職者さまに該当する「レイヤー」、その隣に考えられる「インサイト」、
そしてそれに沿った「メッセージング」を記載しております。

👇レイヤーごとのインサイトについて、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

3. 業務委託エンジニアの採用手法って?

2.で打ち出す魅力についても理解も深まったかと思いますが、実際にどんな採用手法を取れば良いのでしょうか?

3-1. エージェントの場合

メインの採用手法は「エージェント採用」になってくるかと思います。
補足をすると、週5フルタイムの業務委託エンジニアの登録者が多いのは、以下のエージェントになるかと思います。

・レバレジーズ
・ギークス

理由としては、業界内でも歴史のある老舗企業である点や集客に資金投資もされているためです。次いで、「Hajimari」など他エージェントが横並びの印象があります。

3-2. 採用媒体の場合

採用媒体で言うと、以下が主なものかと考えております。

・Wantedly
・LAPRAS
・YOUTRUST
・テックダイレクト
・Offers

3つの採用媒体(Wantedly / LAPRAS / YOUTRUST)は、使用企業側は正社員の採用を希望していることが多いですが、登録者側は副業や業務委託を望んでいることも多いです。
後半2つ(テックダイレクト / Offers)は、ほぼ大半が副業や業務委託を希望している業務委託エンジニアに特化している媒体となります。

4. 最後に

皆さま、いかがでしたでしょうか。

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