採用の「歩留まり」を理解しきれていない、そんなあなたへ。
こんにちは、ポテンシャライトの神邉です!
弊社ではこれまで様々な業界/業態の企業様の採用支援を行ってまいりましたが、多くの採用企業さまが、採用目標人数に沿ったKPIを設定する際に「歩留まり」を見られるのではと推測しております。
もしかすると、KPI設定時には、
のような疑問も出てくるのではないでしょうか?
以前、弊社の山根より、採用戦略立案に関する記事を公開しました👇
本記事では歩留まりについてさらっと触れていましたが、今回は歩留まりに特化してお話を進めていければと思います。
早速ですが、「一般的な歩留まり」の数字は皆さんご存知でしょうか?
1入社決定あたり、平均の歩留まりを用いて算出をすると、必要なカジュアル面談数は「33」になります。
正直、「33」は客観的に見ても果てしない数字なのでは・・・と感じています。
少し話はずれますが、弊社ではカジュアル面談=「100% 惹きつけの場」であると考えるほど、惹きつけの重要性を提唱しています。面談/面接設計により、各歩留まりが上がるのだとしたら・・・「33」という数字も、もしかしたら変わってくるのではないでしょうか。
以下では具体的な数字を用いながら、歩留まりについて詳しくご説明できればと思います。
※ 本記事では、あくまでもポテンシャライトが日々採用のご支援をさせていただく中で感じた / 実施した内容を軸に執筆しております。”採用活動における一視点” として参考程度にご覧いただけますと幸いです。
では、早速はじめましょう!
1. 歩留まりについて
1-1. 歩留まりとは
まず「歩留まり」という言葉から説明をいたします。
採用活動における「歩留まり」は、各種「通過率」とご理解ください。
👇以下のスライドをご覧ください。
前提の説明をすると、選考歩留まりを算出する際に最も参考になるのは、「1名入社決定をするために必要な応募数 or カジュアル面談数」です。その次に参考になる選考歩留まりは、「各種通過率」です。
細かい説明は割愛するのですが、これらの「各種通過率」を経て、内定承諾となります。つまり、数多くの壁を乗り越えて "やっと" 内定承諾になります。
1-2. 歩留まりは、どうしたら良くなる?
では、一般よりも高い歩留まり率を目指すために、何をすれば良いのでしょうか?
例えば、弊社では「惹きつけ」要素を100%と置いた手法で、カジュアル面談を設計しています。
惹きつけとは「口説き」のことです。カジュアル面談と聞いていたのに、選考要素があった!など求職者様からの声も一定ありますので、もしかすると面接 / 面談は「見極める」 “だけ” の場として思っている方がいまだに多いと感じています。
昨今の時代においては、面接/面談 ≒ 惹きつけの場と表現しても良いくらいです。
どのように惹きつけるのか?については、ぜひこちらのブログをご覧ください👇
ただ、実際のところ面談 / 面接を「惹きつけ」の場にした際にどんな効能を発揮するのか、歩留まりはどれほど変化するのか?を次でお話しいたします。
1-3. 惹きつけの効能
カジュアル面談を「惹きつけ」を効果的に行った場合、数字が変化するのは1次面接設定数です。
なぜかというと、カジュアル面談時に「惹きつけ」を行うことで、その効能として求職者さまから「選考に進みたい」という意見をいただきやすくなるためです。
一般的に、カジュアル面談 ⇒ 1次面接設定率は「40%」と設定しています。
今回は、これよりも+20、40%高い理想状態を記載し、それぞれの1名入社決定するために必要なカジュアル面談数を整理してみました👇
◆理想①:1次面接設定率が「60%」である場合
カジュアル面談数は22件。つまり一般的なカジュアル面談数33件よりも−10件になります。
◆理想②:1次面接設定率が「80%」である場合
カジュアル面談数は17件。つまり一般的なカジュアル面談数33件よりも−15件になります。
また、惹きつけの効能は「面接」でも発揮されます。その場合、1次面接通過率が向上するため、「必要な1次面接数」が減少することに伴い、「必要なカジュアル面談数」もさらに減少させることができますね。
このように、1次面接設定率、1次面接通過率等それぞれが向上した際に、必要なカジュアル面談、面接数がどう変化するかをパターン別に算出すると、下記のように算出できました👇
2. 歩留まりのパターン
ここからは、歩留まりにどんなパターンがあるのかをご説明いたします。
多くの企業さまでは、エージェント経由と媒体経由の2パターンが存在するかと思います。
2-1. エージェント(カジュアル面談なし)の場合
エージェント経由の場合、特徴として「カジュアル面談を省略することが可能」です。
もちろん書類選考通過率も関係してはきますが、この場合の一般的な歩留まりは、
となります。
2-2. 媒体(カジュアル面談あり)の場合
スカウト送付後に返信をいただいた際は、カジュアル面談実施となります。
この場合の一般的な歩留まりは、
となります。
しかし、エージェント経由と異なり、媒体経由ではカジュアル面談で一度候補者様にお会いしていますね。その場合、候補者さまへの惹きつけが一定実施できている、かつカジュアル面談時にある程度候補者さまについて把握できているため、「1次面接通過率:30%」は低いのではと推測できます。
そこで、ポテンシャライトでは「1次面接通過率:50%」に設定して歩留まりを算出しています。
その場合、歩留まりは以下のようになり、一般的な歩留まりに比べて「必要なカジュアル面談数」は減少します。
3. 歩留まりの参考数字パターン
2.では、歩留まりのパターンをお見せしましたが、次は「歩留まり率」として、参考にする数字について言及できればと思います。
それは、「他社の数字」と「自社の数字」で、採用目標人数に沿ったKPIを設定する際にも参考にできる数字なのではと推測しています。
3-1. 他社の数字
他社の数字を参考にするメリットは大きく2つ。
それは「自社の歩留まり率との比較ができる点」と「自社の数字が算出できない状況下でも、当該数字を参考にすることで一旦のKPIを設定ができる点」です。
そして「他社」は、同業種であると望ましく、職種もなるべく近しいものを参考にした方が、より正確な数字で歩留まりが算出できるかと考えています。
他社の数字を知りたい!という方は、弊社までお問い合わせいただければと思います。
3-2. 自社の数字
自社の数字は、採用活動をしていく中で見えてくる数字ですよね。
採用自体を始めたばかり、もしくは新しい職種の募集を始めたばかりの場合は、自社の数字として歩留まり率を参考にすることは難しいと思います。
では、どのタイミングで参考数値として活用できるのでしょうか。
弊社では「採用決定が2名」になったタイミングで、それぞれの歩留まりの平均で算出できた数字であれば、自社の数字として参考にできるのではと考えています。
(もちろん採用決定数は多ければ多いほど実際の数字に近づきますが)
4. 最後に
皆さま、いかがでしたでしょうか。
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