
1990年9月21日(金)
【道:前田 法重・原田 公司・富田 剛・谷口 竜一・大塚 仁・本田 仁】
「さしより6人全員1次専攻合格おめでとう。カンパーイ!」
原田 公司の乾杯の声が響き渡る。午後7時を過ぎた居酒屋『道』。本日冒険者組織3期の発表が行われたので、それをつまみに飲もうと集まってきたのである。冒険者組織3期の1次選考発表で、某サークルRの1回生6名は全員合格している。ちなみに谷口、山村 三平太、宮村 勘太は戦士、大塚 仁が罠解除士、広巡 聡が僧侶、本田 仁が魔術師での合格であった。
「ちょうどいい感じに職業も分かれてるな」
ビールを飲み干した前田 法重が富田 剛にビールを注いでもらいながらこう口にする。
「このまま全員合格して3期最強、かどうかはわからんが部隊を結成すればいいんじゃないの?ねえ大塚」
そういって富田が大塚に話を振る。
「えー、何か言わせようとしている気がプンプンするんですけど、全員合格したらそれでもいいんじゃないですか」
笑顔を浮かべて大塚はこのように話し、目の前のビールを飲み干した。