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糞詰まり日本、世界は今日も安定して地獄です、水に落ちた上級国民は優しく打て、恋の予感、「金持ちはぜんいん敵」、

十一月二七日

つまり、ポピュリズムのとる形態には様々な否定的見方が可能ですが、ポピュリズムを発生させる根源には正当な理由があるのです。それともうひとつ。この社会がある種の不当な支配構造にあってそこには対立があるのだといった認識は、それ自体にはいっさいおかしなところはありません。ポピュリズム批判には、つねに、こうした構造自体を認めたくないといった支配的リベラルの視線、さらには、民衆を愚かとみなす、それこそ長い歴史をもつ、エリートの愚民意識がひそんでいます。

酒井隆史『賢人と奴隷とバカ』第Ⅰ部(亜紀書房)

午後十二時二二分。チンしたおにぎり、ミックスナッツ、紅茶。元明石市長のコメンテータージジイへの怒りが収まらない。昨夜十時四五分ごろまた中途半端な地震があった。わりと長め。揺れるのは気持ちがいい。酒を飲んでいたからか。すべてが終わるような超巨大地震が来ないかな。半死半生の日常がこのまま続くことのほうがおそろしい。もうこの宇宙にはウンザリしている。明日など来なくてもいい。他人の醜悪さも自分の醜悪さもこれ以上目に入れたくない。ああ、こんなだいたい誰もが内心で思っているようなことをわざわざ書くな。外は雨降り。喉が少々イガイガする。深草少将。今年はもう風邪を引きたくない。体調が悪いと読めないし飲めないしマスもかけないから。三菱UFJ銀行の元行員が貸金庫から客の資産を盗んだという事件。それなりの高給をもらっているはずの銀行員がなんでそんなことをするんだ、と思わずにはいられない貧乏人がたくさんいそうだけども、普段あれほど大きな他人の資産に囲まれていれば真面目に働くのが馬鹿らしくなって、ときには、「悪人じゃなけりゃこんな財産は作れない、畜生、盗んでやろうか」という気持ちに駆られることもあるだろう(そういえば一年のうちに人間が汗水垂らして稼げる金はせいぜい3000万円くらいでそれ以上はインカムゲインや搾取などによるものだと言った人がいた)。そうならないようではただの召使いロボットだ。血の通った「まともな人間」ならみんな楽して金を手に入れたいに決まっている。誰が好き好んであんな安い賃金で詰まらない労働をしたがるんだ。人間というのは誰もが多かれ少なかれ泥棒予備軍であり人殺し予備軍なんだ。

「それにしても」考え込んだあげく彼はおもむろに言いだした。「看護人になりたいよ」
「どうしてだ?」
「だってさ、人間ってやつは丈夫なあいだは、まったく、おっかねえもんな・・・・・・ましてあんな戦争を見せつけられてみな・・・・・・あいつらが何を考えてるか、おれにはわかってるんだ・・・・・・ご本人は気づいてるとはかぎらんがね・・・・・・だけどおれには、ちゃんとわかってるんだ・・・・・・両足で立ってるあいだは、あいつらは他人〔ひと〕を殺〔ばら〕すことよりほかに考えねえのさ・・・・・・だけど病人相手なら、それほどおっかながるにも及ばんからな・・・・・・両足で立ってやがるあいだは、まったく、何をされるか知れたものじゃねえ。違うかい?」
「そりゃそうだ!」答えるより仕方なかった。

セリーヌ『夜の果ての旅(下)』(生田耕作・訳)〔ルビ〕

僕はいつだって他人にビクビクしている。生きるということは絶えずビクビクしていることだ。死ぬまでビクビクしていることだ。人間恐怖症。臆病さにおいては人後に落ちるつもりはない。自分のビクビクをさとられたくないあまり他人をビクビクさせようとする者たちが世の中には溢れている。そういう者たちが僕はこわい。そんなことをしても自分のビクビクを鎮めることは出来ないのだ。ビクビクの軍拡競争はもう止めましょう。今日はやや神経が乱れてるな。コーヒー飲むわ。セナ様に抱かれたい。セナ様に顔面ボコボコにされたい。きょうは三時半には図書館に入る。こんや酒を買いたいけど雨が嫌です。今週中にファミマでガス料金を支払わないといけない。なぜかこれだけ口座振替にしてないんだよな。今月は2817円。入浴時間を去年の半分くらいしている。それでも来月は間違いなく3000円を超える。そろそろ雲古出てほしい。オリゴ糖入りの青汁飲むか。悲しみの往復書簡。愚劣であることを恥じるな君。きょうのラッキーアイテムは『完全自殺マニュアル』の初版です。頭頂部のやたら薄いモンスターMに気を付けろ。卑弥呼のあそこ。進行性抑鬱。

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