発汗注意報、目疏原隆三郎の諦念、気怠い甘さを残してる、里佳子、
四月一日
午前十一時五一分。緑茶、スープパスタ。寝ている間の寝汗がすごかった。ベッドとはいえ敷布団にカビが生えないか心配。やや頭が頭痛状態だが今日は図書館の休館日なのでゆっくり安静に過ごそうと思う。病み上がり特有の倦怠感。嵐の後の静けさ。鼻はまあまあ通っているがコンタックはいちおう飲んだほうがいいか。きのう正午ごろ母親が食べ物とかを持ってきたがだるかったので外出は控えた。入浴も控えた。もちろん酒も飲まなかった。これで五十時間以上一歩も外に出てないことになる。風邪でなかったら気が狂うだろう。臥しているあいだは落語ばかり聴いている。本を読むのにもそれなりの体力が必要らしい。一時間以上は読めない。げんざいプルーストの『失われた時を求めて』を一日二頁ずつ読んでいる。ロバート・ダーントン『猫の大虐殺』はさいきん二章に突入した。労働者の反乱の気配がある。橋本治『江戸にフランス革命を!』と『蓮と刀』も読んでいる。彼の文章は読んでいるとときどきすこし腹が立ってくる。いかにも「自分以外はみんな馬鹿」だと言いたげだから。伊丹十三の『女たちよ!男たちよ!子供たちよ!』も読んでいる。伊丹十三の書くものは別役実の書くものと同じくらい気に入っている。きょうはもうだるくて書けないのでその中の「朝鮮野球」の冒頭部分を引いておわる。
そろそろ洗濯機の終了音が鳴るだろう。洗濯物干したら昼飯だ。