「就活を拒否し続けた人間に未来はあるのか問題」などそもそも存在しない、ハリーポッターと賢者の尿石、クソリプ帝国の残影、
十一月二五日
午後十二時二八分。紅茶、ミックスナッツ。待ちに待った休館日。晴れている。これ書いたら文圃閣に行くつもり。石引温泉にも行きたいけど帰りは寒そう。「洗い髪が芯まで冷えて」的な「神田川」感傷に浸れるならそれでもいいか。トランプの新政権人事を見ていると「もう漫画や映画は形無しだ、現実がここまで漫画や映画みたいになってしまっては」なんて陳腐なことを思わざるを得ない。merchu折田楓のことが気になって仕方がない。また面倒くさい話題を世間に提供しやがって。もう斎藤元彦地獄から逃れたい。なんでこんな地方のしょうもない出来事に俺ははまってしまったんだ。パレスチナとかのほうがずっと大事だろう。「ネットの敗北」なんてことをよく耳にする。それは誰の敗北なんだろう。いかにも「進歩的知識人」の残党が言いそうなことだ。「ほんらい人々を連帯させるはずのネットが人々を分断させている」なんてもう耳にタコが出来るくらい聞かされている。もうそんなヤレヤレポーズはたくさんだ。「ネットは〈世の中はバカの方が圧倒的に多い〉ということをグロテクスに可視化させただけだ」なんて誰が言ってんだ。「大衆にSNSを与えるのは猿に核兵器を管理させるようなもの」なんて誰が言ってんだ。かりに言ってるやつがいるとして、そいつは自分が猿ではないとでも思っているのだろうか。「反知性主義」だとか「ポピュリズム」だとかいう言葉を訳知り顔にもてあそびながら「世も末だ」みたいな呆れ顔をし、そのくせ「時代の変動」に内心ウキウキしている者たち。俺も含めだいたい誰もが気が付けばそういう呆れ顔をつくりたがっている。誰もが多かれ少なかれ「みんな私くらい賢ければ選挙もあんな結果にならなかったのに」と思っている。思いたがっている。端的に言ってキモい。自分の賢さを疑っていない人間たちのキモさを表現する言葉がまだ見つからない。立花孝志の「活躍」に喝采をおくっている人たちの気持ちが「分かってしまう」。近親憎悪が半端ない。ヤレヤレポーズのボンクラどもの面にウンチを塗りたくってやりたいというドス黒い願望。「軽薄さ」「思考停止」への限りない意志。「自分に優しくないこんな社会はいちどめちゃくちゃになってしまえ」という投げやりのシニシズムあるいはニヒリズム。一種の「反体制」運動。飯塚幸三なんて名前を久しぶりに聞いたよ。「池袋暴走事故」の人。あの爺さん、俺が大学四年の頃に配属していた研究室の大橋憲太郎っていう教授によく似てんだよね。化学科にいたけど化学よりも物理学に強い人だった。べらぼうに頭が良くて物知りだったけど教えるのは少しも上手ではなかった。教授というのはだいたいにおいて教えるのには向いていない。教育は教育のプロに任せて自分は研究だけしていればいいんだ。学生にとってもそのほうがいい。だいたいなんで教授が学生の就職活動の面倒なんて見ないといけないんだ。まともな人間なら「就職活動なんてくだらないことはやらなくてもいいから学問をつづけなさい、生活費は心配するな」と言わなくちゃならない。学生を懲役刑に導くなんて鬼畜のやることだ。ああ就活ヘイトは一度はじめると際限がないのでもう止める。就活を拒み続けた男の末路をさらしているようで空しい。俺の墓石には「否」(ノン)の一語だけを刻め。ってセリーヌか。セリーヌ知らない? 帰れ! お前は俺の客じゃない。もう俺は修道士になるしかない。思索と礼拝だけに生きる修道士。セナ様に抱かれたい。死んでセナ様の腸内細菌に生まれ変われるなら世界中に百億トンの水爆を落とすことも厭わない。オナニーはやはり入浴前が一番いいね。深夜オナニーの難点は全裸になるのが寒いことと事後の亀頭カペカペが気になることだ。入浴後にオナニーする人間を俺は信用しない。今夜酒買おうかな。悪い酔いしやすい安価ウイスキーでも。マズいほうが沢山飲まなくて済む。でも本も鶏胸肉も買わないといけないしな。まあ金欠になれば親に振り込ませればいい。親ってのは思った異常な便利なもんだ。出来れば俺より先に死なないでもらいたい。子供より先に死ぬような親はぜんいんヒトデナシだ。これだけは間違いない。こんな狂乱空虚な時代に酒も飲まないようではさすがに人間失格過ぎる気がする。俺はそこまで落ちぶれたくない。酒を飲まないクズよりも酒を飲むクズのほうがずっとマシだ。斬れば鮮血ほとばしるのはきっと後者のほうだ。飲むクズに飲まないクズ同じクズなら飲まなきゃ孫正義ってんだ。もうそろそろご飯炊けるかな。セナ様に抱かれたい。世界はセナ菩薩の睾丸を中心に回っている。愛の歌を俺は全宇宙に捧げる。敬礼。金正日万歳。マンセーマンセー。サダムの恥骨に夢を託せ。