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地域医療を考える

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全国各地で地域医療に尽力している開業医の先生方へのインタビューなどから持続可能な医療経営について考えます。
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2024年10月の記事一覧

『医療』という一つの手段で |その人がその人らしく生きるお手伝い

「2021年11月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年11月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 在宅医療がないこの地域で、自宅で過ごしたい、自宅で最期を迎えたいと願う患者さんの「選択肢」をつくろうと開設されたのが「くまのなる在宅診療所」だ。 そんな診療所の理念は「『その人がその人らしく生きる』のお手伝い」をすること。 診療所は、三重県の最南端、紀宝町にある。海、川、山に囲まれた自然豊かな場所だ。一方で紀宝町がある南

【職員に聞いた】5年以上の定着職員に理由を深掘り!|働きやすい職場づくり

「2021年11月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年11月に公開されたものです。 勤続5年以上のスタッフの方数名に取材に行った時のお話を改めてお届けします。 多くの院長から「働きやすい環境・定着環境にするには?」とご質問を頂きます。 スタッフの給与が高い、仕事内容に満足している、人間関係が良好など改善に向けて色々と考えられていると思います。 働きやすい職場や、長く勤めたい職場はスタッフの定着率を高め、業務の質や効率、患者さんからの安心や信頼など経営に大きなメリ

“実録” 町民5000人規模の診療所 専門医の早急な診断が命を助ける

「2021年9月の記事を復刻掲載」 こちらの記事は、2021年9月に公開されたものです。 地方診療所へ取材に行った現場の様子を改めてお届けします。 病床数500の都市部の病院にて、日夜カテーテル治療を行っている医師が、研修で町民5000人規模の地方診療所へ行ったときの話を伺った。 町唯一の診療所で、実際に対応した患者さんを通して地方診療所で実際にあったこと、感じたことを記録する。 診断からカテーテル治療を行うまでに2.5時間以上ある日、胸痛を訴える患者さんが運ばれた。