「万年筆」について
○はじめに
「万年筆」について調べる機会があり、その言葉の由来について調べてみました。しかし、検索すれども「万年筆」という言葉が使われ始めた時期や英語の「fountain pen」が元になっている情報しかありません。
名付け親に聞くこともできないので、「万年筆」に込められたものを紐解くために考えを巡らせてみようと思います。(あくまでも個人の感想です。)
○万年筆の由来
「一種の筆を発明し名付けて万年筆と云う」明治18年 東京横浜新聞
引用元
「1809年イギリスのフレデリック・B・フォルシュが(中略)泉のペンの意の「fountain pen」と名付けた。
引用元
○「万年筆」「万年」「筆」の意味を広辞苑より引用
●「万年筆」(まんねんひつ/まんねんふで)
中空のペン軸にインクを入れ、その先に金または合金のペン先を取り付け、使用するにしたがって、インクがペン先に伝わり出るように装置したペン。
引用元
●「万年」(まんねん)
①万の年。非常に長い年月。
②ある語に冠して、「いつまでも変わらない」「長くつづく」などの意を表す語。
引用元
●「筆」(ふで)
①墨・絵具・漆などを含ませ、文字または絵をかく用具。竹管または木製の軸の先に狸(たぬき)・兎(うさぎ)・鹿などの毛を穂にしてはためたもの。
②文字・絵などをかくこと。また、かかれた文字・文章・絵。
引用元
○英語名「fountain pen」の「fountain」の意味
噴水、(中略)、泉、水源、源泉、根拠
引用元
○共通の意味はない。
「pen」は、かく道具として「筆」で間違いはないのだろう。そして、意味が込められていそうなところは「万年」と「fountain」の部分。でも2つに共通の意味はない。
万年…「長い年月」「いつまでも変わらない」
fountain…「噴水」「源」
2つの言葉の間に、言葉にされていない部分があるのかもしれない。
○「頭脳活動」と「水」にまつわる表現
「万年」→「変わらない状態」
「筆」→「かく」ための道具
「万年筆」→「何かを」かくための道具
「かく」→内面(おもいや思考など)にあることを、外界へ表現する手段の一つ。
関係ないかもしれませんが、日本語には「アイディアが溢れる」や「考えが浮かぶ」など、「考え」と「氵=水」にまつわる表現があります。
「fountain」→噴水、泉、源泉など「水にまつわる言葉」が多いこと。
もしかすると、fountainの源泉などに、人の知性から生み出される状態を重ねたのかもしれません。それをかき残すための道具として。
少し無茶ぶりかもしれませんが(^_^;)
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