「語彙力がない」と嘆く人は国語の問題集を買え。そして、解くな。
皆様、こんにちは!
国語に特化したオンライン個別指導「ヨミサマ。」の編集部です!
突然ですが、国語にお悩みがある方ので一番よくあるパターンが、そう。
「語彙力がない…」
という悩みです!
確かに、語彙を多く知り、使いこなすことができなければ、文章のニュアンスを感じ取ることは不可能ですし、自分が伝えたいことを表現することも困難を極めるでしょう。
しかし、一方で皆様は語彙力向上のために何らかの対策を講じていますか?
「どんな本を読めばいいんだろう…」
「国語の問題集を解いてるけど語彙が強化されていないなぁ…」
と思っていませんか?
この悩みを一気に解決する最高の方法があることを、今日は皆様にお伝えしようと思います。
なぜ語彙力が一向に上がらないのか?
語彙力を高めよう!と思ったとき、皆さまはどんなアプローチをしてみますか?
「とりあえずその辺にある本を読んでみよう!」
とか、
「国語の問題集を買って解いてみよう!」
という方法をとることがほとんどだと思います。
実はこの2つ、真逆の意味でどちらも大きな間違いなのです。
あるある間違い① 「適当な本を読んでしまう」
その辺の本を手に取ってみたとしましょう。
どんな本でしたか?
実は、この世のほとんどの本は、語彙力を鍛えるという面においては、長すぎる本がほとんどなのです。
なぜ長いとダメなのか?
長い話はことばの力点がつかみにくい、という意味で、語彙を学ぶという側面においては難易度が高すぎる。短い話であれば、ひとつひとつのことばに注視することができますが、長い話でそのレベルに読み込んでいくことは難易度が高いでしょう。
一方、例えば川柳は、(基本的には)17文字という制限があるからこそ、一つ一つの言葉に重みがあるし輝いています。このような一つ一つのことばを眺める体験こそが、語彙力を高めることに必要不可欠なものなのです。
だから、短く、難しく、ことばが重いものを「読む」のです。
その点、実は国語の問題集は完璧に近いんですね。
一つ一つの作品は短く、一方で語彙は難しく、大胆な論理展開も随所にみられるため、「生きたことば」としての語彙をコスパ良くどんどんと蓄積していくことができます。
あるある間違い② 「国語の問題集を買って解いてみる」
しかし、そんなコスパ最高の問題集を破壊する行為があります。
それが問題集を解くこと。
なぜ、問題集を解いてはいけないのか。
これには2つの理由があります。
まず、一つは単純に「解く」という行為は時間がかかりすぎること。
やはり、鉛筆を持ってしっかりと問題を解いて、丸つけもするとなると、3ページ程度の問題にも45分程度はかかってしまうでしょう(読むだけなら5分程度なのに…)。
解こうとすると時間がかかってしまうため、取り掛かるコストも高い行為になってしまいます。
そして、二つ目の理由は、国語の問題集についている問題が、文章を理解させるための問いになっていないことが多いこと。
元来、国語の問題集の設問は「点数を測るための問題」であり、「文章を理解させるための問い」になってないことも多いのです。
「結局何を伝えている文章なのか?」
ということに繋がらない問いは、やはりそこに使われていることばを注視させる役割を果たしていないんですね。
結果として、問題集を解くという行為は、別に楽しくもなければコスパも悪く、着手するハードルも上がるという最悪の事態を招いてしまうのです。
国語の問題集をどう使うべきか?
国語の問題集は、最高の使い方がある。
まず買え。
そしてただ読め。
ただし、絶対に解くな。
読むのにおすすめの国語の問題集
ちなみに一番おススメの問題集は中高生なら『ちくま評論選』ですね!
(とはいえ、結構難易度は高いので、まずは『ちくま評論入門』や『ちくま現代文エッセンス』からのデビューでもいいかも)
小学生なら中学入試最高水準がいいかなと思います!