核からのサバイバル。プレッパーのススメ ~資産~
シェルターからも出て遠方へ避難することになった場合、何か換金可能なものを持っていけるかで脱出先での生活が変わる。
行政の保護なんてアテにならない。
現金
戦争当事国の通貨はゴミクズと思った方がいい。円などケツを拭く紙にもなりゃしない。
ハードカレンシーとなると、USドル、ユーロ、ポンドだろう。
両替所や銀行で簡単に入手できる。円高になったら交換しておこう。
株、債券、貯金
論外。
対象の組織が活動停止しちゃえば無価値。株式は電子化されているため、株券という紙は存在しない。
証券会社や情報インフラが停止しちゃえば換金どころか存在自体消滅するかもしれない。
不動産
論外。
外国の戦争に参加していない、戦火が押し寄せていないところの土地建物なら脱出先にできるが、脱出してたどり着いても避難民に占拠されている可能性もある。
そこに備蓄物資があっても略奪されているだろう。追い出すには実力しかないので、多数を相手にできる強力な武器の用意が必要になる。
向こうも命がけ。穏便に話して出て行ってもらえるなどという甘い考えはしないこと。
放射能汚染されれば住むことも売ることもできないし、登記書などが失われれば自己所有の証拠が無くなる。
仮想通貨
論外。
多数のコンピュータとネットワークで価値や存在が担保されている。電気やネットワークが止まれば存在自体消滅する。
それらが生きていても仮想通貨を換金するのは「両替所」であり、これはネットワークとは無関係の単なる民間企業。
活動が停止すれば換金不可能。
貴金属
本命。
アクセサリーやチップ、金貨など。銀はコスパでいまいちだし、プラチナとかはなじみがないので金が一番。
1本何kgもあるインゴットではだめ。持ち歩くには重くて嵩張るし、単位がでかすぎて使いずらい。
指輪、ネックレス、腕輪、時計などの金製品を身に着けよう。
SDメモリカードくらいのチップや金貨は多数を持てるし、ほどほどの単位なので使いやすい。
メジャーな資産なので素人相手でも交換してくれる可能性は高い。
価格や供給量も手ごろなので、少しづつ買いためていくことも簡単。ヤフオクやメルカリでも売っている。
日本の記念金貨は金の含有量が少ないので意外と評価は低い。海外の金貨にしよう。
中国人が金製品を身に着けるのは「いざというとき身一つで逃げられる」ためだとか。
金は放射線遮蔽に非常にいい。いっそシェルター壁に金を貼り付けまくるとか。
貴石
論外。
貴石は鑑定しないと換金できないし、傷でもついたら二束三文になるので使いづらいのでダメ。
ダイヤモンドなどはカルテルにより価格と供給量がコントロールされて「高価な石」になっている。資産にはならない。
それこそアレキサンドライトとかアウイナイトとかのレベルでないと資産にはならないが、これらはボーナス払いとか小遣いを貯めて買えるレベルではない。
資産になるレベルの貴石は素人では買うことすらできないのだ。
コレクターズアイテム
論外。
トレーディングカード、切手や絵画、陶器など。
世界中にコレクターがいるので、戦争に参加していない金持ちに売れればいいが、戦争中に悠長にオークションなどに参加できる余裕があるか疑問だ。
髪の毛ほどの傷で価値が下がるし、保管も大変。持ち出すのも一苦労。
「コレクターがいるから価値がある」というモノは有事の資産にはならない。
買ってくれるコレクターと接触できる方法がなければ、ケツを拭く紙にもならない。
世紀末が舞台のドラマなどだと、医薬品や武器弾薬、燃料、技術知識そのものが高価値を持つこともあるが相手に備蓄があれば換金自体できないかもしれない。
世間が安定してからも資産になり、素人にも価値がわかるものにしておいた方が無難だ。
若い秀麗な女性なら自身の体が換金可能である。有事には綺麗ごとなど通用しない。