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アプリコット ケーキ


お正月に叔母からドライアプリコットを頂いた。
一つ一つの実がふっくら大ぶり。
私はドライフルーツをそのまま食するという習慣がないので、これをどう使おうか?と考えていた。

その1週間後には妹から『料理のレパートリーが広がると思うよ』と紹興酒が届いた。これも普段は使わないものだったので、どんな料理に使おうかな?と考えていた。


久しぶりに『三姉妹でランチ会をしよう!』という話になった。
ランチ会場は末妹宅。
得意の料理を持ち寄って、お喋りを楽しみながらゆっくりとランチ&お茶する女子会。

中学・高校時代からケーキを焼いたり、パンを作ってきた私の担当はスイーツ・デザート。今回は定番化していたキャロットケーキ以外を作りたいと思っていた。

お菓子作りに最適な『ドルチェ』というきめ細やかな小麦粉・アーモンドプードル・クリームチーズ・バター・卵などは全て揃っている。

今回の試作がお土産のケーキになってしまうが、干しあんず&紹興酒を使ったケーキなんてどうだろう?と閃いた。
現地でしか手に入らないという沖縄の黒糖も頂いたので、先ずは紹興酒と黒糖でアプリコットのコンポートを作ろう。
目の前に並んでいる品質の良い材料たちを信頼して、久々にケーキ作りを楽しんだ日曜の午後。
生地が余ったので小さいカップケーキを3つ…試食分としても焼いてみた。

焼き上がりの見た目は上出来。

味見用のカップケーキをひとくち食べる。
改良点はあるけど初回にしては合格レベルだったので、明日のランチ会に持って行けるケーキに仕上がり…ひと安心(笑)

料理だって人生だって、いつも同じことだけをやっていたら新たな発見や気づきも無い。
使いこなせるか分からない材料が目の前にあるなら、敢えて使ってみるのも面白い。
成功するか失敗するかは分からない。
自分の過去の経験が活きるかどうかも分からない。
それでも新たにチャレンジすれば、人生のレパートリーだって確実に広がるはず!と。

熱い紅茶と共にまだ少し温かい焼き立てのアプリコットケーキを味わいながら、ほんの小さな今日のチャレンジに満足した。

明日、妹達から幾つ星がもらえるのか?ドキドキ、ワクワク。




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