悲観の男女差
夫婦の場合、奥さんが先に亡くなると男性の寿命は短くなるらしい。
平均年齢等もあるだろうが、男性は悲しみを表に出すことが苦手で、溜め込むから抜け出しにくいのだろうか。
私の旦那も、誰かに相談しようとはしない。会社でもカウンセラーを紹介されたが断ったらしい。
すると私が話を聞くしか出来ないのだが、少しづつ内容は変わっているものの、「何故命を絶ったのか?」という主題を追いかけている。
…出ない答えを探している。
私達は目を背けず、娘と正面からぶつかって頭がパンクしそうになる位考えた。だからこそ、そろそろ2ヶ月という短期間だが、一緒に居ても悲観的な話は減ってきた。
けれど、夜になると考えてしまうのは仕方の無い事だと思ってはいる。
だから、何度も話を聞く。
自分なりだが、グリーフケアを学んだり、不安な気持ちとの向き合い方を模索している。
考えてしまう事は仕方ない事だと思う。
親なのだから。
後悔も、悲しみも、感情の全部が落ち着かないのだ。
ただ、一度考えてこれ以上ないと思った事は、一旦そっと蓋をして片隅に置いておかないかい?と提案した。
蓋が開いたら、それは一度ちゃんと考えた事だからと、また蓋をし直そうよ。と。
そして、悲しんだり、悩んだりした時は、心の中の娘と向き合ってみてはどうだろう?とも話をした。
優しい子だったから、また心配させてしまうのはどうだろう?と。
旦那が私の話をちゃんと理解してくれたかは分からないが、涙を拭って聞いてくれた姿を見て少し安心した。
簡単じゃ無い事は分かっている。
そういう私も、蓋をしつつ、また蓋を開けて閉じてを繰り返す。
そして残された私達が出来る事。
それは、答えの出ない問題を追いかるなではなく、生きている者同士の繋がりが大事なのではないかと思うのだ。
息子は何かと「今度〇〇に3人で行こうよ。」とか、「今日早く帰ったら、3人で麻雀(ゲーム)しよう!」と、気にかけてくれて、繋がりを作ってくれている事を感じるのだ。
旦那にも過去ばかりにとらわれず、そういう繋がりを、私や息子の存在の大きさがもう少し分かってくれれば良いなと思っている。
そういう私もたくさん旦那に助けられているのだ。日々、ありがとうと伝えている。
まだまだ模索は続くのだろう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?