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これからの時代を生き抜くためになにを身につけるべきか?

よくこの議論がされているのを目にします。
この質問の正解は、いろんな人がいろんな表現をしています。

そもそも、この「能力を身につけないと生き残れない」という考え方自体に疑問があり、世界をダメにしているのではないかとこの本には書いてあります。

この考え方が一般化された経緯として、約300年もの間,トスマ・ホッブズが唱えた「人間がまず欲するのは名誉や利益で、ほおっておくと人間は自分の利益のためにお互いに争い続ける」という考えを実証も反証もできなかったので多くの人に受け入れられている事が理由となります。

それに対して、この本ではこう書いてあります。

ここで僕はハッキリ言いたいと思います。現実の世界はもはやホッブズ的な世界ではありません。「もともと人間は自分のことしか考えない動物だ」という見方も違うと思います。私たちがそう見るから、現実がそうなってしまうのです。
私たちの心の中から追い出さなければならないものは、私たちの心の中に巣食う、この「生存競争を勝ち抜かなければならない」という強迫観念なのです。私たちは今こそこの呪いから逃れ、まったくちがう見方をするべきだと思います。

p37,38

受験をする、資格をとる、塾に通わないといけないという行為自体もこの強迫観念に当てはまるそうです。
そう考えると、誰しもが知らないうちにこの観念の中で生きていることを実感するのではないでしょうか。

この本には、問いに対しての明確な答えはありませんでしたが、ひとりひとりが思考停止をやめて、少しでも日々の違和感に対して考え始めることによって少しずつ観念から解き放たれて、楽しく生きていけるのではないかと思います。


この記事は「冒険の書」著者:孫泰蔵 の中に出てくる「問い」についてまとめています。


また、「冒険の書」を記事にしようとしたきっかけは下記のnoteにまとめました。
興味があればぜひご覧ください。

#冒険の書 #教育とは #キャリア教育 #STEAM教育

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