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STEAM教育とは
科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語。
科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)。芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育理念。知る(探究)とつくる(創造)のサイクルを生み出す、分野横断的な学びです。
STEAM教育は、21世紀に入り注目されるようになった新しい教育アプローチです。
歴史
アメリアでのSTEM教育
もともとは「STEM教育」として、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)を中心とした教育方針がアメリカで発展しました。STEM教育は、科学技術の進化が加速する中で、子どもたちに理数系の知識を強化し、技術革新に対応できる人材を育てる目的で推進されました。
STEM教育からSTEAM教育へ
しかし、その後、創造的な思考や表現力が重要であることが認識され、Art(芸術)が加えられた「STEAM教育」として広がりました。
目的
STEAM教育は単なる学問の枠を超え、異なる分野を統合して学ぶことに重点を置いています。
これにより、子どもたちは理論的な知識だけでなく、実際の課題に対して柔軟に考え、解決策を見つける力を養うことができます。
具体的なプロジェクトを通じて、科学や技術の知識を応用し、創造力や批判的思考力を磨くことができるのです。
日本では
いつから
日本では、2000年代後半からSTEAM教育の導入が始まりました。特に2011年の東日本大震災以降、科学技術の重要性が再認識され、STEM教育の必要性が高まる中で、教育改革が進められました。
文部科学省は、2020年度からの新学習指導要領で、プログラミング教育を小学校で必修化し、技術や情報教育の強化を図っています。また、学校や地域、企業が連携し、STEAM教育を取り入れたワークショップやプロジェクトが各地で展開されています。
特徴
日本におけるSTEAM教育の特徴は、理論教育に加え、実際に体験しながら学ぶことが重視されている点です。たとえば、ロボットやプログラミング、アートを組み合わせたプロジェクト型学習が盛んに行われており、子どもたちは「作ること」や「考えること」の楽しさを体験しています。このような学びは、将来の社会で求められる複雑な問題解決能力や創造力の育成に大いに役立つでしょう。
これから
STEAM教育は、技術革新が急速に進む現代において、子どもたちに必要な力を育てるための重要なアプローチとして、今後もますます広がっていくと考えられます。
文部科学省のHPにもSTEAM教育専用のウェブライブラリー「STEAM Library」のサイトがあったりと、少しずつ運用が始まっています。
自分のスキルや経験が、誰かのきっかけになると幸いです。
STEAM教育の基礎となる「創造力・発想力」を育むための建築ワークショップをしています。
詳細に興味を持って頂いた方は下記のnoteをご覧ください。
また建築家として、間取りのセカンドオピニオンをしています。
興味があれば、なんでも相談してください。