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第96回アカデミー賞に近いのは誰だ?:助演男優賞編

 今年も重要3賞と呼ばれる全米映画俳優組合賞(SAG)ブロードキャスト映画批評家協会賞(BFCA)ゴールデン・グローブ賞(GG)の候補が発表されて、今シーズン注目の役者がそろった。さて今一番勢いがあるのは誰でしょう。英国アカデミー賞(BAFTA)のロングリスト入りの印。
助演男優賞編。

3賞全てに候補入り

ロバート・デ・ニーロ/キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
ロバート・ダウニー・ジュニア/オッペンハイマー
ライアン・ゴズリング/バービー

いずれか2賞に候補入り

・スターリング・K・ブラウン/アメリカン・フィクション(SAG+BFCA)
・ウィレム・デフォー/哀れなるものたち(SAG+GG)

チャールズ・メルトン/MAY DECEMBERBFCA+GG
マーク・ラファロ/哀れなるものたち(BFCA+GG)

いずれか1賞に候補入り

・なし

 賞レース前の見立てでは、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」のデ・ニーロ、「オッペンハイマー」のダウニー・ジュニア、「バービー」のゴズリング、「哀れなるものたち」のラファロが四強で、最後の一席を他の誰かが争うことになると考えられていた。

ケナジー溢れるライアン・ゴズリング
いつもとは違うロバート・ダウニー・ジュニア

結果、ダウニーとゴズリングは予想通り強さを発揮したが、デ・ニーロが批評家賞で苦戦。演じたキャラクターが極悪過ぎたのか敬遠されてしまった?

極悪人を演じたロバート・デ・ニーロ

そしてラファロは、共演のデフォーと票を食い合う事態に。

マーク・ラファロ
いつにも増して奇怪度の高いデフォー

その中を飛び出したのが「MAY DECEMBER」のメルトン。映画界では比較的知名度の低い若手だが、重要な批評家賞に次々と選ばれて、ダウニー&ゴズリングに並ぶ勢い。だが作品が好みを選ぶところネックではある。実際に、全米映画俳優組合賞落選と英国アカデミー賞への切符も逃している。

批評家に愛されたチャールズ・メルトン

ブラウンはテレビから人気に火がつき、近年は映画にも積極的に出演。出演作「アメリカン・フィクション」の作品と主演俳優ジェフリー・ライトが持つ勢いを借りて、賞シーズンで存在感をみせている。

ハッピーなご様子のスターリング・K・ブラウン

惜しくも重要賞からは候補落ちしたが、オスカーチャンスの芽があるのは、「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」のドミニク・セッサだろう。俳優デビューにしていきなりの激賞。久しぶりに21世紀生まれのノミニーがみたいです。

新星ドミニク・セッサ

さあ、誰がノミネートされるのでしょうか?

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