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第81回ヴェネチア国際映画祭が開催されたそうな
第81回ヴェネチア国際映画祭
審査員長イザベル・ユペールを筆頭に、映画監督ジェームズ・グレイ、アンドリュー・ヘイ、アグニエシュカ・ホランド、クレーベル・メンドンサ・フィリョ、アブデラマン・シサコ、ジュゼッペ・トルナトーレ、ジュリア・フォン・ヘインズ、俳優のチャン・ツィイーがコンペティション作品21本の中から賞を与える。
主な結果は...。
金獅子賞:ザ・ルーム・ネクスト・ドア
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最高賞の金獅子賞に選ばれたのは、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」だった。アルモドバル初の長編英語作品となる今作は、二人の女性の友情を濃密に描いていて、尊厳死や老い、人生についての作品なのだとか。ティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアの素晴らしい演技、アルモドバルらしい色使いも健在で、上映後には17分にも及ぶスタンディングオベーションで迎えられたとか。数々の名作を誇るアルモドバル監督にとっても三大映画祭で最高賞に選ばれるのは初めてのことで、ただただおめでとうと言いたい。
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銀獅子賞(監督賞):ブラディ・コーベット/THE BRUTALIST
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監督賞に選ばれたブラディ・コーベット監督の「THE BRUTALIST」も野心的な作品で、第二次大戦後のアメリカでヨーロッパからの移民の建築家がとあるプロジェクトによって人生が大きく変わっていく様をたっぷりとみせた。3時間35分の全編に圧倒的な魂が込められていて絶賛評を勝ち取っている。エイドリアン・ブロディ、フェリシティ・ジョーンズ、ガイ・ピアース等、キャスト陣にも賛辞が集まっている。
男優賞:ヴァンサン・ランドン/THE QUIET SON
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五月革命以後のフランスで息子が理解しがたいイデオロギーに傾倒していく父親を演じたフランスの名優ヴァンサン・ランドンがヴェネチアで男優賞に輝いた。話は変わりますが「TITANE」のパフォーマンスは忘れられません。
女優賞:ニコール・キッドマン/BABYGIRL
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力のある作品が途切れないニコール・キッドマンは「BABYGIRL」で女優賞に選ばれた。ハリス・ディキンソン演じるインターンと禁じられた恋に落ちるCEOを演じ、熱量の高い評価を得ている。エロティックなスリラーではあるものの女性の持つ欲望という複雑なテーマをクレバーに織り込んでいるとか。そんな本作の監督ハリナ・ラインの前作「BODIES BODIES BODIES/ボディーズ・ボディーズ・ボディーズ」は、Z世代が嵐の夜に疑心暗鬼に陥るホラー/コメディ。NETFLIXでも配信中なので是非チェックてほしい。
審査員賞:VERMIGLIO
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1944年の山奥で暮らす一家のもとに逃亡兵が転がり込む。そこから一気に家族のバランスが崩壊する。マウラ・デルペロ監督による家族のドラマは生々しい息遣いでヴェネチアを魅了した。
審査員特別賞:APRIL
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産婦人科医として働くニーナが新生児の死に関して疑惑をかけられる。長編監督デビュー作「BEGINNING ビギニング」で世界をあっと驚かせたデア・クルムベガシヴィリ監督の二作目。観る者の目も耳も全神経をも尖らせるハードな作品で絶賛を巻き起こしている。
脚本賞:I'M STILL HERE
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「セントラル・ステーション」や「モーターサイクル・ダイアリーズ」などで知られるウォルター・サレス監督が自国ブラジルの暴力的で悲しい歴史を振り返る。「セントラル・ステーション」で主演を務めたフェルナンダ・モンテネグロが出演し、またしてもパワフルな演技でヴェネチアをノックアウトした。
若手俳優賞:ポール・キルシェ/AND THEIR CHILDREN AFTER THEM
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「Winter Boy」「動物界」と近年フランス映画界でその存在をじわじわと大きくしているポール・キルシェにマルチェロ・マストロヤンニ賞が与えられた。いくつかの夏を通じて成長するティーンエイジャーを描いた作品。
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賞に選ばれた作品以外にも、アンジー復活の狼煙をあげた「MARIA」やダニエル・クレイグの「QUEER」、ジョーカー再臨の「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」、「ビートルジュース ビートルジュース」、「ウルフズ」など話題作目白押しだったヴェネチア国際映画祭。
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トロント国際映画祭にバトンは引き継がれ、いよいよ今年のアワードシーズンが近づいてきた。あー、なんだかワクワクしてきたなー。
P.S.ポール・キルシェってイレーヌ・ジャコブのこどもなの?!
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