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第97回アカデミー賞ノミネート紹介第1弾!(助演男優賞とか)

第97回アカデミー賞ノミネート紹介第1弾!


 第97回アカデミー賞のノミネートをします。第1弾は、助演男優賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、短編実写映画賞です。

助演男優賞

・ユーラ・ボリソフ
『ANORA アノーラ』
 『コンパートメントNo.6』
での雪景色に映える鮮やかな名演は、確かに人々の心をとらえていた。ショーン・ベイカー監督もその一人だったようだ。そのベイカー作品で、ボリソフはイカつい丸刈りロシアンガイのハートに秘めた炎を灯らせる。これがアメリカデビュー作、魅力が世界にバレました。

・キーラン・カルキン
『リアル・ペイン 〜心の旅〜』
 
兄弟の中でも独自の作品選択で着実に存在感を大きくしてきたカルキン。従兄弟同士のロードムービーで、出会った者を戸惑わせる振り子のようなキャラクターの心の機微を掬い取る。テレビドラマでは頂点に輝いたばかりだが、映画でも持ち前の鋭いエネルギーを爆発させる。現時点本命。

・エドワード・ノートン
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
 
どんな役にも溶け込む彼の凄みを『アメリカン・ヒストリーX』を筆頭に、さまざまな作品で目撃してきた。今回はアメリカンフォークの父、ピート・シーガーに扮し、歌唱も披露する。ソフトな調子で確固たるメッセージを伝承するシーガーの佇まい。その味わいあるノートンの姿に自然と胸は熱くなる。

・ガイ・ピアース
『ブルータリスト』
 
待ってました、ピアース初のオスカー候補。建築家の主人公に大きな仕事を依頼する大富豪役で、三時間を超える作品を加速させる猛烈な燃料となる。主演エイドリアン・ブロディが静で魅せるなら、ピアースは動で魅せるダイナミックパフォーマンス。一筋縄ではいかせないぜ、と言わんばかりだ。

・ジェレミー・ストロング
『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』
 
ストロングが体現したものは、ロイ・コーンの目を背けたくなるようなカリスマ性だ。鋭い眼光とニワトリのような姿勢、優しさも慈悲も削がれた表情等、ディテールを積み重ねてカリスマ的怪物を解き放つ。やがて目撃するカリスマさえも削ぎ落とされた姿の呆気なさよ。ストロングによる容赦ないコーンの肖像に心乱される。


美術賞

・ブルータリスト
美術:ジュディ・ベッカー 装置:パトリシア・クッチア

・教皇選挙
美術:スージー・デイヴィス 装置:シンシア・スレイター

・デューン/砂の惑星 PART2
美術:パトリス・ヴェルメット 装置:シェーン・ヴィオー

・NOSFERATU
美術:クレイグ・ラスロップ 装置:ベアトリス・ブレントネロヴァ

・ウィキッド ふたりの魔女
美術:ネイサン・クロウリー 装置:リー・サンダレス

【ひとこと】『NOSFERATU』が何かしら受賞するのを期待してます。


衣装デザイン賞

・名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN
- アリアンヌ・フィリップス

・教皇選挙
- リジー・クリストル

・グラディエーターII 英雄を呼ぶ声
- ジャンティ・イェーツ、デイヴ・クロスマン

・NOSFERATU
- リンダ・ミューア

・ウィキッド ふたりの魔女
- ポール・タズウェル

【ひとこと】時代もジャンルも満遍ないチョイス。


メイクアップ&ヘアスタイリング賞

・A DIFFERENT MAN
- マイク・マリノ、デヴィッド・プレスト、クリスタル・フラド

・エミリア・ペレス
- ジュリア・フロック・カルボネル、エマニュエル・ヤンヴィエ、ジャン=クリストフ・スパダッチーニ

・NOSFERATU
- デヴィッド・ホワイト、トレイシー・ローダー、スザンヌ・ストークス=マントン

・サブスタンス
- ピエール=オリヴァー・ペルサン、ステファニー・ギヨン、マリリン・スカーセリ

・ウィキッド ふたりの魔女
- フランシス・ハノン、ローラ・ブラウント、サラ・ヌース

【ひとこと】『サブスタンス』が本命?


短編実写映画賞

・A LIEN
- サム・カトラー=クローツ、デヴィッド・カトラー=クローツ

・ANUJA
- アダム・J・グレイヴス、スチトラ・マタイ

・私は人間
- ヴィクトリア・ウォーマーダム、トレント

・THE LAST RANGER
- シンディ・リー、ダーウィン・ショウ

・THE MAN WHO COULD NOT REMAIN SILENT
- Nebojša Slijepčević、Danijel Pek


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