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⑰ 母と認知症と家族のはなし

母の胃部不快と腹痛 再び

2023年6月10日〜11日

前回から3週間ぶりの実家訪問。

母がまた何か通信販売で購入しているものはないか、リビングのテーブルまわりを見回る。

すると母が書いたと思われるメモ書きが見つかった。おそらくテレビで通販番組を見て、購入しようと思ったのだろう。

枕・・・2個(枕カバー付き)
9800円
〇〇ショッピング
0120−✕✕✕−△△△

あちゃー。もう電話して頼んでしまったかな。それは誰も分からない。本人も忘れている。

とりあえずこのメモ書きは処分して、商品が届かないことを祈ることしかできない。


そして、今回の実家滞在中もお片付け。下駄箱の整理を母と一緒に行った。

母のかなり古い靴や草履、今履いてない靴を処分したら、靴箱の半分がほとんど空っぽになった。

父の靴も、もう絶対に履いていないものが沢山あるのだが「捨てる・処分する」というワードにまだまだ拒絶反応を示すので手をつけられず。


そして、もう1つ気になった事。それは食卓に胃薬が置いてあること。

母に確認すると、最近また胃部不快感があってちょくちょく内服しているらしい。

この胃痛や不快感、以前にも話したことがあるが、姉と私の間では父との日常生活におけるストレスなのではないかと推察していた。

父は何と言ったらいいか・・・何気ない世間話や雑談ができない人。私は父と会話を楽しんだ記憶がない。会話のキャッチボールにならないのだ。

姉にいたっては、昔、食事中に何気ない雑談をしていたら父に「どうしてそんな話を俺にするんだ。」と言われてドン引きしたことがあるそうだ。

そして父がテレビを観ながら画面に向かって不満やら文句を投げかけているという、幼い頃からの印象が消えない。

ちなみに私が子供の頃、父が在宅中に居間で見るテレビ番組と言えば「NHKニュース」「大河ドラマ」「小さな旅」「野生の王国」「刑事コロンボ」「火曜サスペンス劇場」というラインナップだった。

お笑いはくだらないと言う父だったので、不在の時に「8時だよ全員集合」を見ていた記憶がある。


そのような気難しい父のなので、母は父のご機嫌を伺いながら生活してきた様に思う。しかも定年後は、ほとんど家に居るので、さらにストレスが溜まっているのではないかと思ってしまうのだ。

まぁ、でもこれは今に始まったことではなく、夫婦の問題であり、子どもとしてはどうしてあげたらいいのか、なかなか難しいところである。


2023年6月24日

母から胃痛と頭痛で一睡もできなかったと連絡が入る。

よくよく痛みの箇所を聞いてみると、おへそより下を押すと痛みがあるとのこと。胃ではなく、腸の痛みなのか?


2023年6月27日

母の腹部の痛みが断続的だが継続しているため、姉と共にがかかりつけ医を受診した模様。

血液検査と膵臓を中心に腹部エコー検査をしてくれたようだ。

結果は、気になるような所見はなく、胃薬と整腸剤を処方されたとのこと。

その日の夜に母から「痛みはほぼなくなり落ち着いてきた」と連絡があり、ホッとした。

たびたび起こる母の胃部不快感と腹痛は引き続き要観察である。実家に行った時には、なるべく可能な限り外に連れ出して、気分転換させてあげられたらなと思う。

この頃から、トイレにカレンダーを置いて、お通じがあった日にシールを貼ってもらうことにした。

健康観察にもなるし、お通じの有無が母にも可視化されたほうがいいかなと思ったからだ。

以降、意外とちゃんとシールを貼ってくれている。しかもトイレに行った時間を書き込んでくれるようになった。
 
すると、毎晩5〜6回トイレに通っていることが判明した。

歳を取るとそんなに行くものなの?こんなに何回も起きてたら、寝た気がしないよね?


つづく。



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