[オロチ伝説④]でスサノオノミコト様がヤマタノオロチさんを倒した、その後のお話です。
『古事記』
スサノオノミコト様は、クシナダヒメ様とお住まいになられる宮を造るのにふさわしい土地を出雲の国で探します。
須賀(雲南市)にたどり着いた時、スサノオノミコト様は「我が御心すがすがし」と感じられて、ここに須賀宮を造られます。
(大東町須賀の須我神社さんです。)
宮を造る時、白い雲が幾重にも立ちのぼる様子を見て詠んだ歌が、
八雲(やくも)立つ
出雲八重垣(いづもやへがき)妻ごみに
八重垣作る その八重垣を
(盛んに沸き起こる雲が八重の垣をめぐらしてくれる。新妻を守るために八重垣をめぐらすことよ。あの素晴らしい八重垣よ)
この歌は、日本最古の和歌として今に伝えられています。
ヤマタノオロチさんを倒してから、スサノオノミコト様がめぐった場所とされる伝承地をご紹介します。
(写真から少しでも何かを感じていていただけたら、嬉しいです。)
まずは、スサノオノミコト様がヤマタノオロチさんを退治されて、喜びの舞を踊られたと伝えられている佐世神社さん(大東町下佐世)です。
次に、スサノオノミコト様が須賀の地へ向かわれる途中、大森にしばらく宿られて、クシナダヒメ様との婚儀の準備をされたと伝えられている大森神社さん(木次町東日登)です。
(続く)