スターウォーズから見る光と闇
スターウォーズを「戦争もの」「何かストーリーが難しそう」と思って見ていなかったのですが、オリオン戦争が元ネタとのことで最近ディズニープラスで観ました。
結論:とっっっっっても面白かった。もっと早く観れば良かった。
公開順の4・5・6・1・2・3・7・8・9の順番で見ました。
有名なオープニング曲とかダースベイダーのテーマなどは知っていたし、ルークとかオビ=ワンなどの登場人物も名前くらいは知っていたので、ルークがジェダイとして成長して悪と闘っていく物語なのかな〜って勝手に思いながら視聴していたのですが。
4のラストでダースベイダーがルークの父親ってところで驚愕しましたよね。
え!? そうなの?! 何で!? 嘘でしょ?!
おそらく製作陣が意図した通りの反応をしたと思います。
まんまとそこからダースベイダー=アナキンに何があったのか引き込まれ、光と闇の描き方に感服し、今初めて熱い気持ちを綴っているところです。
アナキンが人間らしすぎる
エピソード2や3でときどき目に光が入ってなくて、寂しそうというか屈折したものを抱えた瞳をしているのが印象に残りましたね。
母を助けてあげられなかった後悔、憎しみ、ジェダイとして立派に力をつけているのに周りに意見を否定される、とかの不満、また愛するもの(パドメ)を失いたくない、力が欲しい、と思う気持ち、などなど。
すごく、「前向きな気持ちを持ちたい」「ジェダイとして職務を全うしたい」とかポジティブな気持ち(便宜上、光とします)と、「母が恋しい」「思うようにいかない」「愛する人を死なせたくない」とかネガティブな気持ち(闇とします)がうまく入り混じったキャラクターだと思います。
この葛藤がすっごく人間的だと感じました。
仕事とプライベートの悩み、みたいな。(そんな単純なものでもないけど)
単純に言えばダースベイダー=闇 ルーク=光 なんでしょうけど、ダースベイダー=闇 アナキン=光 とも言えますよね。
結局アナキンが何も考えず手放しに幸福だったのは、母と過ごした幼少期と、エピソード1のパドメと一緒にナブーの湖水地方でデートしたときだけだったのかなと思うと、胸が苦しくなります。
光と闇の揺れ方
一般的に闇=悪として排除される傾向にありますが、闇を無くして100%光だけにはならないんですよね。
闇がないと光はないし、光がないと闇はないからです。(二元論)
光10% 闇90%が、光60% 闇40%になったとしたら、光の方がパーセンテージが大きいので闇に勝った、と思われがちです。逆もまた然り。
でも闇や光って、ふとしたきっかけで顔を覗かせませんか?
カイロ=レンも揺れていましたよね。人間味があるなと思ったと同時に、アナキンよりわかりやすく描いてくれているなとも感じました。
まあ、何でダークサイドに行ったのかっていう動機をもっと掘り下げてほしかったし、カイロ=レンに対するルークも、もっと違う描写があったでしょう。
レイも揺れてはいたけど、やっぱり掘り下げ方がイマイチ浅いなと思いました。ふたりが共闘したシーンはテンション上がったんですけどね。
カイロ=レンはダークサイドよりライトサイドの気持ちが多くなったからこそ、最後レイと共闘したんだと思うし、アナキンは逆だったからダースベイダーになったんだと思います。
徹底してダークサイドだったパルパティーンも共和国を騙すためだったのか段々闇に染まっていったのかはわかりませんが、議員として光の部分は一応持っていたと思います。
ただその光の部分が「恐怖」や「独裁」だっただけで。
こういう光と闇の揺れを描いているとは思っていなかったので衝撃的でした。
統合したの??
YouTube界隈では「統合」がキーワードのように出てきますが、統合はふたつのうち片方を排除することではなくて、存在を認める、受け入れることが統合する第一歩だと思います。
そう考えると、最後のレイは光と闇を統合したのか?
詳しい描写が無かったので微妙ではあります。まあ、そもそも別に「統合」がテーマで作っていたわけではないでしょうし。
7・8・9は何かもうオリオン戦争あんまり関係なさそうとも思ったし…。
(宇宙のどこかではあったのかもしれませんけど)
スカイウォーカーの血筋が途絶えた今、もし続きが公開されたら気になりすぎて映画館へ行ってしまう未来が見えます。
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