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北欧ポスドクの自己紹介

Mattiが何者なのかをまとめました。


①経歴

学歴、職歴

・東京大学大学院  博士課程修了 (農学)
・東京大学 農学特定研究員
・フィンランド ヘルシンキ大学 2023年~

研究者としてのキャリアに魅力を感じ、学部卒業後は東京大学大学院に進学し博士課程を修了しました。いわゆる学歴ロンダリングというやつです。

現在はヘルシンキ大学のとある研究室に雇ってもらい、ポスドク (=期限付き研究員) をしています。

日本にいる頃から研究室での毎日には変わらないのですが、
日本と北欧の研究環境は異なることが多すぎて、まったく違う競技をしているような感覚です。驚きがフレッシュなうちに書きとめてシェアしていきたいです。

語学

フィンランドの職場での共通語は英語です。
ここでは英語力に絞って書いてみます。

長期留学の経験はこれまでありません。ただ、大学入学以降、せめて英語だけは継続しようと思い地道に続けてきたつもりです。

現在の英語力をシーンごとに挙げてみます。
・日常生活は問題なし
・ニュースや映画はほぼ字幕なしで理解できる
・なじみのない話題 (海外の文化や常識に根差したもの) をグループで話すことが苦手、ときおりジョークが理解できない
・自分の専門分野内であれば、大学の講義は理解できる、ディスカッションやディベート、論文執筆ができる

古すぎる記録ですが、語学能力スコアも参考記録までに。
TOEIC 935 (2015年)
TOEFL ITP 540 (2015年)

このnoteでは、海外での生活やキャリアに興味がある方へ、フィンランドでの生活を通じて得た、日々の「気づき」や「まなび」を中心に発信していきたいです。

②なぜ研究者?なぜフィンランド?

なぜ研究者?

自分にとって研究は、幼少期のころから持っていた興味を追いかけ続けるための活動です。

キャリアとして、仕事として考えた時、研究を続ける魅力は「誰も知らないことを自分の手で発見できること」です。

細胞が、臓器が、個体がどのように形作られるのか?
大きさやかたちは一体どのようにして決まっているのか?
それが自分の最も根本的な問いです。学問分野でいうと、発生生物学と呼ばれるような領域です。

生物が地球に誕生して40億年といわれています。途方もないスケールの中で進化してきた生物。生命活動は知れば知るほど緻密で、常に人間の予想を裏切ってきます。

ずっと興味があった生物。自ら問いかけ、最前線で発見に立ち会いたい。
漠然としていますが、そのような経緯から研究者というキャリアに惹かれ、大学院進学と就職に至っています。

なぜフィンランド?

博士課程を修了後、次はどこで何を研究をしようかと考えました。
その時の軸を3点あげたいと思います。

①オープンな研究環境に身を置きたい
コロナ禍に丸被りしたこともあり、大学院での研究環境は必ずしも開かれたものではありませんでした。

ヨーロッパの研究機関は国内外の共同研究が盛んだと聞いていたので、漠然とそういうオープンな環境をイメージして魅力を感じました。

誰もが平等に、忖度や過度な遠慮をせずに活発な議論ができる環境を求めてヨーロッパでの就職を目指しました。ちなみに研究留学のメッカといえばアメリカですが、僕の指導教員や知人の留学先がアメリカだったので、自分は少し違うところが良いなと思いヨーロッパにしました。変な張り合いです笑

②自分の興味に忠実でありたい
大学院での研究を通じて、自分の興味がかなり基礎よりであることを自覚しました。

それと同時に、自分は研究を通じて世の中を良くしたいだとか、社会の発展や課題解決に関わりたいという意識はそこまで強くはないということも認識しました。もちろん、自分の研究成果で世の中が少しでも良くなれば素晴らしいと思いますが。

自分のやりたいことをやりたいだけ、真っ直ぐ追いかけ続けたい。そういった経緯で、興味関心がある学問をしっかりやっている環境を選ぼうと思いました。

③多様な考えを肌で感じ取り込みたい
大学院での生活は、文字通り僕の研究生活の原点ともいえるような充実した時間でした。

一方、旧式な価値観、未熟な組織体制、人材のミスマッチなど、いろいろな場面での違和感を感じたのも事実です。

このような違和感の原因は、一様で閉鎖的な環境にあるだろうと考えました。多様な背景を持つ人と過ごし、人間的にもアップデートしたいなあと思い、ヨーロッパでの就職を希望しました。


現在の目標
現在は研究室の教授に雇ってもらっていますが、自分でも学生やスタッフを雇えるような立場を目指しています。

5-6年のうちに自分の研究室を持って、フィンランドでの研究室運営を経験したいです。国際的な研究ネットワーク作りはもちろんのこと、大型研究費の獲得や学生の指導などの「リーダーの舞台裏」を経験し成長したいです。

その後、フィンランドでの働き方やマインドセットと共に帰国し、日本で研究者として独立したいです。日フィンのいいとこどりをしたような、生き生きとした研究室を運営していきたいです。

ポスドク留学に興味がある方へ向けて、僕の就活記をまとめました。
研究室選びから現地面接までをまとめているので、ぜひのぞいてみて下さい。

③趣味

多趣味でオタク気質だと思います。
あまり冗長にならないように列挙してみます。

生き物の飼育観察

幼少期から自然や生き物が好きです。都心育ちですが、図鑑や生き物に囲まれて育ちました。幼少期は金魚やカブトムシのような身近な生き物を、中学高校頃から食虫植物、多肉植物類、ランの栽培にはまりました。

普通の人が飼わないような生き物でも、興味があれば手元で飼育栽培~繁殖させて、ライフサイクルを見届けたくなります。例) アリ、ミミズ、ゴキブリなど…

最近は野花を摘んで家に飾るのにはまってます。
フィンランドでは日本にいない生き物を捕まえて観察したいです。

野球

運動神経が良いわけではないですが、身体を動かすのが好きです。
中高は軟式野球部でした。ポジションはベンチです。笑 こちらにはフィンランド野球という変わったスポーツがあるので挑戦してみたいです。

スキー

野球より得意です。
小学生頃から毎シーズン行っていました。こちらに来てから、クロスカントリースキーを始めました。今住んでいるところの真裏がスキーコースなので嬉しいです。

ジョギング

記録やレースのためでなく、5-10kmほどを何も考えずただ走るのが好きです。フィンランドでは森の中を走っています。

サイクリング

日本では、サイクリングで御朱印巡りをしていました。フィンランドはサイクリング大国なので嬉しい限りです(自転車盗難大国でもある笑)。湖畔や群島を自転車で旅行してみたいです。

神社&御朱印

神社に行くのが好きです。古代から続く神社の御朱印を集めています。なるべく公共交通機関を使わない、山に御神体がある場合は山にも行く、をルールにして回っています。

歴史

古代史が好きです。
大和朝廷が成立する頃の歴史や、古代ローマ史のファンです。
古代ローマの歴史は碑文で記録が多く遺っていて文献検索ができます。それを読みたいがために独学で古代ラテン語を勉強したことがあります。

地理

地質や地理が好きです。特に、地元である東京23区の複雑な地形が好きです。界隈でプチ流行りした暗渠巡りも好きです。都市化された場所だからこそ、原風景が開発されていく様を歴史と結びつけて想像するのが魅力です。

お神輿

5-6年前に友人にお神輿担ぎに誘われて以来、夏祭りとお神輿を担ぐのが好きです。一時帰国のタイミングが合えばいいなあと思います。

読書

古典、あるいは歴史ものが好きです。読みやすさよりも好奇心を満たせるかが大事です。せっかくヨーロッパにいるので、英語でも古典ものを読みたいです。

食べること

食、特に、お寿司、果物、お茶へのこだわりは人一倍だと思います。日本と比べて、フィンランドの外食は高コストなので自炊スキルが爆上がりしています。フィンランドでは食べられる野草やキノコをたくさん覚えて季節の料理を作れるようになりたいです。

④性格面

MBTI診断ではENTP (討論者)です。概ねあっているかと思います。悔しいですが。ネット上では散々言われがちですけれど。

人と話すのが好きです。割とどんな話題でも好んで話します。

考えることが好きで、好奇心旺盛です。興味ないことにはとことん無関心なくせに、一度熱中すると自分の世界に入り込んでしまいます。

能天気で肝が据わっているとよく言われます。自分でもプラス思考なほうだな~と思います。

ただ、小さいころの性格は自信がなくて怖がり、神経質です。少しづつ変わっていくことができました。

フィンランドでの日々は新鮮で刺激的ながらも、昔のネガティブな自分が復活しそうになることもしばしば。そんな自分と付き合っていきつつ、少しでも前に進む。そんな日々の感情も発信していきたいです。

⑤noteで書いていきたいこと

ここまで長々とお読みいただきありがとうございます…!

海外での生活は、些細なことでも挑戦です。
まだ戸惑う事も多く、日々成長を実感しながら毎日を送れているかというと、そういうわけでもありません。また、キラキラではない部分が多いのも事実です。

そして、研究者の道を選んだ以上、否応なしに競争のラインに立たされていることも感じます。

浮き沈みや不安を感じることも多い中で、日々の「気づき」や「まなび」を明日への原動力にして1ミリでも進む姿勢が大事だと考えています。

このnoteでは、自分のこれまでの経験やフィンランドでの生活で「考えたこと」や「学んだこと」を発信していきます。海外での生活やキャリアに興味がある方に読んでいただけるといいなあと思います。

経験を記すことで自分自身が前を向いて歩き続けられるように。
そして、記事を読んでくださった皆様にとって、ほんのちょびっとでも何か有益な情報を共有できるように。

自分自身の体験を書きとめることで、自分自身が、そして読んでくださった方々も毎日一歩ずつ前に進めるような、そんなnoteにしていきたいです。

それではよろしくお願いします!

質問募集中です!

少しでも有益な情報をつくり、とどけたい
読者の皆さまとつながりたい

以上のような理由から、質問箱を作りました

・研究全般について
・大学院進学
・大学院での生活
・博士課程
・海外での研究
・フィンランド生活

などなど、質問やnoteで取り上げてほしい内容がありましたら、以下のリンクに投稿してくださるとうれしいです!


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