【仏教エッセイ】アルキメデスと戦争と我が心中の曇り
2019年、山崎貴監督・菅田将暉主演の映画『アルキメデスの大戦』が公開された。あらすじを、ウェブサイト「Yahoo!Japan映画」から引用すると、
—— という史実に着想を得た一大フィクションがこの映画である。
巨大戦艦の建造を阻止すべく、見積もりの不正から反証しつつも、保身や嫉みといった人間の卑俗さに足を捕らわれたり、大和の持つ魔魅のような美に心を囚われたり…。
また、その背景にはたらく軍事主義的思惑や、大和に重ねられたどこか衰頽的で蠱惑的な特別な意味、あるいは歪んだ思い。
よくある戦争の悲惨さや平和への願いを分かりやすく描いたようなものではない、全く斬新な切り口の戦争映画だ。
大和が進水に至るまでの複雑かつ肉迫の人間模様については、ぜひこの映画を鑑賞していただければいいのだが、万人のご存じの通り、昭和20年(1945年)年4月7日、坊ノ岬沖にて3000余名の乗組員の命と共に、戦艦大和は東シナ海に散っていった。
さて、このきな臭い時代、真宗大谷派が非戦の旗を雄々しく高らかと掲げていたのかというと、全然そんなことはない。もちろんご同行の中には戦争を否定された方々も多くいたが、宗門としてのスタンスは、夾雑なき戦争への翼賛であった。
少し話を展開して、大谷派宗門の女性の僧籍の歴史を追ってみよう。
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