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久しぶりにドラえもんを見た。

 社会人一年目、8月の土曜日夕方。
テレビをつけると、ドラえもんが放送されていた。

 自分が小学生だった時は金曜の夜7時からだったなぁ。7時半までの放送の後は、クレヨンしんちゃん、ミュージックステーションと続くゴールデンタイムだった。
 
 今では、土曜の夕方5時に移ったわけだが、小学生たちはどんな気分で見ているのだろう。僕らの頃は、平日の学校が終わり、これから来る週末に心躍らせながら見ていたものだった。

 
 
 社会人になって見るドラえもんは、小学生の頃に見るものとはちょっと違う。
 どこでもドアで外国に行った際の出入国検査がどうなっているのかは気になるし、ドラえもんはペットなのか、家族なのか。家族だったとしたら、扶養関係はどうなるのか。現実的で冷めた疑問だが、大人になると気になってしまう。
 
 ただ、21世紀から秘密道具を持ってくる猫型ロボットは、未だにすごく憧れる。そんな便利な世界が来ないかな~。

 一つ勉強になったのは、放送中に流れるCMのスポンサーである。
 
 マックのハッピーセット、ココスのハンバーグ、ほっともっとのドラえもんランチ。タカラトミー、バンダイ、小学館のコロコロコミック。CMを見た小学生が、買いたくなるようなラインアップである。
 
 一般的な番組CMで見るような製薬会社、生命保険、金融関係といったものは一切ない。そんなものに子どもは関心がないし、日常生活と無縁だからだ。
 
 おそらく、広告業者もその効果を見込んでスポンサー枠を獲得しているんだろう。広告戦略、ビジネスとはよくできたものである。
 
 社会人らしい視点を持ったおかげで勉強になった。

 
 最後に、大人の今だからこそ、はっと気づかされた大切なことを一つ。
ドラえもんの主題歌だった「夢をかなえてドラえもん」の歌詞はすごい。

 "大人になったら忘れちゃうのかな?
 そんな時には思い出してみよう
 シャララララ 僕の心に
 いつまでもかがやく夢"
 
 この歌詞、いつまでも夢を諦めずに挑戦しようという気持ちを思い出させてくれる。社会人は、決まった企業で働いている。そこで働くことで夢が叶った人もいれば、そうでない人もいる。新たな夢を見つけた人もいるはずだ。

 自分も、お金持ちになりたい、幸せな家庭を持ちたい、海外旅行に行きたい、いつまでも元気でいたいといった夢がある。
 
 毎日働いていると、きついこともある。とりあえず週末まで頑張ろう、今日の厳しい案件を乗り越えようといった目標ばかりで、短期的な視点から抜け出せなくなることがある。
 
 将来はどうなりたいかの夢を忘れてはいけない。ドラえもんはそんなことも教えてくれる。

 "シャララララ 僕らの未来
 夢がいっぱいあふれてるよ"

 この二番のサビは、初めて知ったものだ。自分も、一社会人として、次の世代を担う子どもたちに夢を見せないと。希望あふれる社会を創らないと。
 そんな使命感を強くさせてくれる歌詞。

 
 未来から来たドラえもんのメッセージだからこそより響く。

 
   少年時代の気持ちを懐かしみ、ビジネスを学び、未来への使命感を与えてくれた。

 
  久しぶりのドラえもんは良かった。

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