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QLabをStreamDeckで操作する
最近では、ライブ配信だけではなく、会場の音響とビジョン管理を頼まれることが増えてきています。
エンターテイメント性が多少あるセミナーなどは、BGMを管理したり、プロジェクターを切り替えるときに音と共に切り替えたりする場合があります。BGMとビジョン管理を同時に行うときには、StreamDeckとQLabを連携させて対応しています。
ものすごく便利で機材も減らせるのでご紹介します!
QLabとは?
基本機能無料
Mac専用のソフトウェアで、舞台音響やイベントPA、映像再生、照明管理などの使われているいわゆるポン出しソフトです。
予めBMGやSE、映像を並べておけば、本番中はSpeceキーをタイミングよく叩くだけでポン出しができます。
無料でダウンロードできて、基本機能は、無料で使用することが可能です。
BGMやSE、映像をポン出しする程度であれば、無料で使用することができるありがたいソフトウェアで、音・映像・照明の3機能に分かれています。
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細やかな設定や複雑な管理は、有償となり、フル機能版、2つの機能セット、1つの機能の3プランから購入が可能で、結構なお値段となりますが、タームコードを使った同期実行で、照明と映像と音を同時に管理なんていうことも可能なハイスペックソフトです。
有償版の価格
買い切り ※2024年12月20日現在
フル機能・・・1199US$(約188,500円)
2機能セット・・・899US$(約141,200円)
1機能のみ・・・499US$(約78,400円)
1日レンタル ※2024年12月20日現在
フル機能・・・12US$(約1,885円)
2機能セット・・・9US$(約1,414円)
1機能のみ・・・5US$(約785円)
本当に必要な時だけ有償でレンタルするイメージですね。
機能の詳細は、ここでは省きますが、無料の基本機能だけで、十分使えます。
iPad、iPhoneアプリの「QLab Remote」
QLabには、iPadやiPhoneで使用できるリモコンアプリがあり、Wi-Fiで本体ソフトがインストールされているMacと同じネットワークの中にれば、遠隔で操作ができるようになりますが、有償です。リモコンにしてはかなり高額な4,800円💦
Elgato Stream Deckとの連携
Elgato Stream Deckとは?
StreamDeckは、さまざまな機能をショートカット的にボタンに割り当て呼び出すことができるコントローラーです。PCにはUSBで接続します。
過去にも紹介していますが、その利用方法は無限大です。
詳細は、過去記事をご参照ください。
Stream Deck とQLabの連携方法
QLabとStreamDeckがインストールできている状態からご紹介します。
①BitFocus Companionをインストール
StreamDeckをさまざまな機器と連携してくれる王道プラグインソフBitFocus Companionをインストールします。
②QLabを立ち上げた状態で、Companionを起動します。
ここが結構ポイントです。QLabを立ち上げた状態にしてからCompanionを起動しないと認識しません。起動するとこんな画面で、まだなにも認識できていません。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674580-WsozC4vlMDZI3Y6qtypkPB0a.jpg?width=1200)
③Add Connectionで「QLab」と検索して追加
画面右側になるAdd Connectionで「QLab」という文字を入力して検索します。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674722-UZtsCw9L3KindurRj0F2YMvB.jpg?width=1200)
検索出来たら、Addボタンをクリックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674781-W3tes4nbSayq8cPmlxvJoBOL.jpg?width=1200)
④使えるようにするために設定を行う
追加しただけでは、まだQLabを認識できませんので、認識できるように設定します。TarGetHost/IPの部分のQLabを立ち上げたMacのIPアドレスを入力します。今回は、すべて1台のMacで行っていますので、localhostのIPである127.0.0.1を入力し、Saveをクリックします。
![](https://assets.st-note.com/img/1734674859-4s9iqvagEZb1ROJCQjoN8fTB.jpg?width=1200)
認識するとこんな感じ。これで、QLabとStreamDeckの紐づけができた状態になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1734675106-YzXeCZ4UPGn3RiJqwFAlDKbm.jpg?width=1200)
⑤Presetからボタンを設置
ここまでくれば、あとは簡単です。
Buttonタブに移動し、Presetsの「qlabfb」をクリック。
![](https://assets.st-note.com/img/1734675227-TAEX36GOBjZq8wkutUaKS9FH.jpg?width=1200)
続いて、「CueList」をクリック。
![](https://assets.st-note.com/img/1734675320-AlBexDkt8RwfaE7XyWo9HV5r.jpg?width=1200)
すると、実行ボタンや一時停止ボタン等が表示されるので、使用したい機能を左側にドラッグして設置します。
![](https://assets.st-note.com/img/1734675367-UdX0mpa3zxTSf6qQwtcJWjOP.jpg?width=1200)
設置すると、以下のような状態になります。
レイアウトはお好みで使いやすいように調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1734675425-KafEmc815XnuLBts0DPGY7FH.jpg?width=1200)
⑥完成!
![](https://assets.st-note.com/img/1734675470-WIaF5RcsdkqtlCifYO1Gmh9N.jpg?width=1200)
今回は、StreamDeck MK2で試しましたが、StreamDeck+のようなつまみがついているものにも設定可能です。
Macを置いておくスペースがない場合や手元に置けない場合、QLab remoteを使いたくなりますが、お金をかけずにボタン化できることがStreamDeckのいいところです。
いろいろな使い方ができる
もちろん、Cueの実行、停止以外にも、Cueの指定実行や、複数実行にも対応できるので、映像をビジョンに移すときにBGMを変更するというようなことがボタン1つでできるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
QLabの基本機能だけでもかなり使えると思いますが、StreamDeckを連携するとさらに難易度がさがります。
私の場合、Windowsは使えるけど、Macはあまりさわれないという人も多いので、Macの操作にあまり慣れていないスタッフにポン出しをさせる時にはStreamDeckだけを操作してもらったりしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1734676385-CzVchrbxUpYZfltSPBQsJeyd.jpg?width=1200)
また、通常、BGMとビジョン管理をするときには、スイッチャーやBGM、SE管理用の機材等を準備しますが、小型の2chスイッチャーとMacとStreamDeckだけあれば、会場音響を使ったりする簡易的なセミナーはこなせてしまうので、持ち運びが楽になります。
以上、この情報が、みなさんのライブ配信ライフにお役に立つことを願っております!
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![ハラダ@ライブ配信サポーターズ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/103847041/profile_8dadba302323fcb4b4c66b81f9a9d735.png?width=600&crop=1:1,smart)