東京都現代美術館(MOT)レビューMOT アニュアル 2024 こうふくのしま あおひと君の週間アート情報 12/16~12/22 1 Tokyo Live & Exhibits 2024年12月15日 15:49 アートを愛するみなさま!東京もだんだんと寒くなってきましたが、お元気ですか?なぜ戦争がおわらないのでしょうか!こんな時代だからこそ、心を豊かにするアートが必要不可欠、エッシェンシャルなのです! みなさまにあおひと君からお知らせです。今週土曜、12月21日、午後4時頃から、あおひと君パフォーマンスをご披露します。今回も音楽家、三味線プレイヤーの早乙女わかん氏との共演です。場所は、埼玉県飯能市のカフェギャラリー 吾野宿(われのじゅく)。古民家を改装した素敵なスペースです。今回は、わかん氏の展覧会は19日、木から23日まで開催しています。西武秩父線吾野駅から歩いて7分だそうです。ちょっと遠いですが、よかったら遊びにきてください!詳細は、備考欄に掲載ページのURLを記載しておきますので、そちらでご確認ください。https://tokyo-live-exhibits.com/pug_stmhnn_warenojuku/東京現代美術館、MOTに行ってきました。今年の夏にもお届けした「MOTコレクション 竹林之七妍」の第二弾と、開館30周年記念プレ企画「イケムラレイコ マーク・マンダース Rising Light/Frozen Moment」そして「MOT アニュアル 2024 こうふくのしま」が12/14(土)から開催されました。東京江東区にある東京都現代美術館は、半蔵門線清澄白河駅よりちょっと歩きます。このあたりは今、深川界隈の古い街並みが残り風情のあるお店やカフェも多い人気スポットです。駅から深川江戸資料館通りの街並みを楽しみながら歩くと10分ほどで美術館に着きます。「MOT アニュアル 2024 こうふくのしま」。現代美術からこの世界の新たな側面を引き出すというテーマのグループ展「MOT アニュアル」。第20回目となる同展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美の4名を、その最新作とともに紹介していました。現在、人間は、ここに立っているという実感がなくなりつつある。インターネット、移動手段など技術や社会の劇的な変化で映像や情報がどこにいても得られ、すぐに目的地に行ける。その結果、昔だったらなんでも、たとえば旅にいくにも、情報を得るにも足元の一歩は重要だった。しかし今、そういう身体性は希薄になった。それゆえ新たに自分の足元から始まる意識に着目し、そこからひろがる視野を捉え直すことは、新たな気づきや未来へ進むべき方向を指し示すのではないか、と企画者は展覧会のコンセプトを説明します。また、サブテーマの、こうふくのしま、とは、移民としてアメリカに移住し具象画家として成功した国吉康雄のちょうど100年前の作品「幸福の島」からつけたそうです。足元から広がる大地は、果ては海です。そして日本のような島という存在を作り出す。しかしその境界は、あくまで海の高さの問題でしかすぎない。ともいい、複雑そうに見えるこの現代社会をどう捉えるのか、どう解釈するのか、というきっかけにもなるのではないかということだそうです。本展の作家4名各々、足元から広がった感性を、日常にあるさまざまな因子をより集め組み合わせ、練り直して顕在化させる作業が、形を変え作品となっています。清水裕貴は、写真と創作を組み合わせた作品を発表。中国の大連と東京湾にまつわる逸話を、ロケ写真と清水氏が、創作した貝の一族の物語の朗読のインスタレーション作品です。川田知志は、壁面いっぱいに描かれたフレスコ画の作品です。川田は、生まれ育った大阪、寝屋川を例にあげ、大都市近郊の風景が、日本の代表的な景色だといいます。なぜなら、この何十年とその印象が変わらないから。また、それは平和であった証拠でもある、といいます。確かに大都会の風景は刻々と変わりますが、近郊の街並みは案外、ずっと変化しないのかもしれません。臼井良平は、川田と同じ街の風景に着眼していますが、人間を介在させずに日常生活の断片を浮かび上がらせるような手法を用いています。今回、壁や金網の柵や工事現場などに無造作に転がっているペットボトルを配置した作品群です。臼田は、足元に落ちている石ころが好きなようで、その延長にやはり落ちているペットボトルのゴミに目がうつったようです。しかし展示されているペットボトルは、キャップも含めすべてガラス製なのです。それは教えてもらえないと見過ごしてしまうほど精緻に模造されています。最後に庄司朝美は、大きな油絵と過去に用いていたアクリス版に描き、削ったりして手を加えた小品を展示していました。画家と自ら言いますが、何を描いている、とか何を意味している絵画なのか、と問われると答えに窮するといいます。なぜなら彼女にとって絵を描くということは身体活動の延長だ。絵を描くため腕を動かす。それが作品に写し込まれていく、というオートマティックな身体の二重性だと話していました。さて今までに色々な展覧会や作品を見て思うことは、アーティストとは、自分自身が存在している意味、理由、証明などを見つけ出したい欲求に駆られた結果、その手段として絵を描く、作曲する、演奏する、踊る、文字にするなどという表現手段にたどりついたのではないでしょうか。近代になり個人という存在が確立すると、レゾンデートル、存在理由を見つけ出すことは精神的に重要なファクターとなったのです。人間の存在理由を求める欲求とは、あえていうと人間の業のようなものかもしれません。脳が作り出した出口のないメタバースなのかもしれません。しかし、仮にそうだとしても、明日に進むエネルギーには違いないのです。(アートは希望です)未来が少しでもよくなるためには絶対必要だと思うのです。(エッシェンシャルでーす)とにかく、国家や個人の存在理由の欲求が高じた、戦争だけはやめてほしいと思う今日この頃でした。さて東京現代美術館では、来週12月21日、土曜より「坂本龍一|音を視る 時を聴く」が開催されます。音と時間をテーマに、未発表の新作と、これまでの代表作から成る没入型・体感型サウンド・インスタレーション作品10点あまりを、美術館屋内外の空間にダイナミックに構成・展開します。面白そうですね。展覧会情報Tokyo Live&Exhibitsホームページhttps://tokyo-live-exhibits.com/12月19日 ~12月23日 早乙女和完・オトメ個展 カフェギャラリー 吾野宿(埼玉県飯能市)https://tokyo-live-exhibits.com/pug_stmhnn_warenojuku/12月14日~2025年3月30日 MOTコレクション 竹林之七妍/小さな光/開館30周年記念プレ企画 イケムラレイコ マーク・マンダース Rising Light/Frozen Moment 東京都現代美術館(MOT)(江東区三好)https://tokyo-live-exhibits.com/pum_tkkt_metropolitanartmuseum1/12月14日~2025年3月30日 MOT アニュアル 2024 こうふくのしま 東京都現代美術館(MOT)(江東区三好)https://tokyo-live-exhibits.com/pum_tkkt_metropolitanartmuseum3/12月21日~2025年3月30日 「坂本龍一|音を視る 時を聴く」 東京都現代美術館(MOT)(江東区三好)https://tokyo-live-exhibits.com/pum_tkkt_metropolitanartmuseum/今週始まる4つの展覧会をピックアップ、さくっとご紹介します!12月18日(水)~2025年3月2日(日)企画展「読み解こう!北斎も描いた江戸のカレンダー」 すみだ北斎美術館(墨田区亀沢)https://tokyo-live-exhibits.com/pum_tksmd_thesumidahokusaimuseum/12月19日(木)~2025年2月4日(火)西澤 丞 写真展「超現実世界 決して交わることのない、もうひとつの世界」 キヤノンギャラリー S(港区港南)https://tokyo-live-exhibits.com/pug_tkmnt_canongallerys/12月20日(金)~2025年1月20日(月)奥田雄太 個展「with gratitude」 LURF GALLERY 1F/2F(渋谷区猿楽町)https://tokyo-live-exhibits.com/pug_tksh_lurfmuseum/12月20日(金)~ 2025年1月13日(月・祝)Hinako Sugiyama solo exhibition “Mirror Play” PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷区宇田川町)https://tokyo-live-exhibits.com/pum_tksh_parcomuseumtokyo/ あおひと君(現代美術家 関根かんじ)ホームページhttps://super-blue.comフェイスブック https://www.facebook.com/tokyoliveexhihits/ツイッター https://twitter.com/ExhibitsLiveTumblr https://tokyoliveexhibits.tumblr.com/インスタグラム https://www.instagram.com/tokyoliveexhibits/Youtube(あおひと君の週間アート情報) @aohitokun英語版サイトhttps://japan-live-exhibits.com/ いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ブログ #動画 #現代美術 #ガラス #展覧会レビュー #東京都現代美術館 #画廊 #Japanesepainting #あおひと君 #TokyoLiveExhibits #aohitokun #MOTアニュアル 1