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渡辺久志氏の「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」について(1)

昨日は、渡辺久志氏の論考記事
「蓮舫氏「二重国籍」の期間はなかった ー人権と国籍ー」

を読ませていただいて大変刺激を受けました。

 「日台間の複数籍を日本側で問題視する」ことがいかに滅茶苦茶か、私自身も市井の一般台湾関係者の立場から書いてきましたが、いかんせん、なかなか相手にしてもらえる「場」がなく歯痒く思っておりました。
 渡辺氏の論考を拝読して、さすが、研究者の方の文章は、体系的で説得力が違うと思った次第です。
 ここのところ、日台の複数籍の扱いについて「国籍法上の重国籍扱いと決めつけるような前提を疑う」視点で書かれた米山隆一氏、藤崎剛人氏の論考と読み進めてきましたが、ようやく「本命」に出会えたなあ、という気持ちです。

 渡辺氏のところにコメントした内容を載せておきます。

この問題、市井の一般台湾関係者の立場から「話がおかしい」ということを言い続けてきましたが、なかなか相手にしてもらえる場がなく歯痒く思っていました。
 貴論考を拝読して、さすが、研究者の方の文章は説得力が違うと思いました。

 最も疑問なのが2016年10月18日金田法相が記者会見で「『台湾出身の重国籍者』については(選択義務がある)」と表現していた点です。「台湾当局の籍を併有する日本国民」が「重国籍者」だと言っていたわけではありません。「出身」とはなにか?「重国籍者」の説明が循環論法ではないか?欺罔的な叙述トリックでは?と、もやもやがたまるばかりでした。
 2023年の運用変更でも法務省説明にある「台湾出身者で・・」という定義がカギだと思っています。
・日本生まれ、父親日本人、母親台湾人の場合ここでいう「台湾出身者」といえるのか?
・従来、日本国籍者が台湾へ帰化手続きをした場合は、国籍喪失届が受理されず、日本国籍も維持できましたが、この扱いは廃止されたのかどうか?「台湾出身」ではないからこの場合は適用外と言うことか?
・そうすると「法の下の平等」はどうなるのか?と疑問は尽きません。

 このテーマ、自分で書いているとまとまりがつかなくなってしまうのが悩みでした。
 今回、「拠り所」にできる論考が公表されたのにあやかって、勝手ながら、それに沿った形で、次回以降、当方の見解、追加ファクトなど書きだしてみたいと思います。

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